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hearthのお気楽洋書多読ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

The Life-Changing Magic of Tidying Up (Marie Kondo) - 「人生がときめく片づけの魔法」- 112冊目

その他

ジャンル: その他
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★☆☆

レッツ・シンプルライフ! シリーズ。(なんだ、それ)
今までいろいろとミニマリズム系の海外の本を取り上げてきましたが、日本でもベストセラーになり、TIME誌の「最も影響力のある100人」に日本人として村上春樹氏と並んで選ばれたコンマリさんははずせません。 「人生がときめく片づけの魔法」の英訳版。(2010年発刊)
この本を読んだら確かに家を片づけようという気になります( 家族の部屋も含めて)。 目指せ、シンプルライフ!


メモポイント

● 収納は禁じ手。片付けになっていない。 著者は幼いころから「収納マニア」だったが、その限界に気づいた。

From this experience, I can honestly declare that storage methods do not solve the problem of how to get rid of clutter. In the end, they are only a superficial answer.


● 物が多すぎる。 本当に愛するものを少しだけ残すこと。 そしてそれらを大事にするには、愛を持てない物を手離さないとダメ。 感謝と共に手離そう。 「ときめき」がspark joy とは、ウマく訳したなあ。

I came to the conclusion that the best way to choose what to keep and what to throw away is to take each item in one’s hand and ask: “Does this spark joy?” If it does, keep it. If not, dispose of it.


● 片づけのかなめはたった2つ。捨てる、そして残した物の定位置を決める。

Effective tidying involves only two essential actions: discarding and deciding where to store things. Of the two, discarding must come first.


● すごくお気に入りだったモノクロ画面の携帯電話。 デザインと色合いが好きで、電話をしない時でもいつも取り出して眺めていたそうな。 しかしもう随分とくたびれてきたので、カラー画面の新しいものに買い換えることになった。 そのときの話。

When I got my new cell phone, I hit upon the idea of texting my old phone. It was my first replacement and I was probably feeling quite excited. After thinking for a moment, I typed the simple message “Thank you for everything” and added a heart symbol. Then I pressed SEND. My old phone pinged immediately and I checked my texts. Of course it was the message I had just sent. “Great. My message reached you. I really wanted to say thanks for all you have done,” I said to my old phone. Then I closed it with a click.
A few minutes later, I opened my old phone and was surprised to find that the screen was blank. No matter which button I pressed, the screen did not respond. My cell phone, which had never broken since the day I first got it, had gone dead after receiving my message. It never worked again, as if the phone, realizing that its job was done, had resigned from its post of its own accord.


家に帰ったら「今日も一日、ありがとう」と著者は自分の家や服や靴に語りかけるそうです。少しスピリチュアリズムに過ぎる感もあるけど、「片づけ」に精神性を持ちこむあたりがウケて、本作が米国でベストセラーランキングに入ったんでしょうね。

The Life-Changing Magic of Tidying Up: The Japanese Art of Decluttering and Organizing

The Life-Changing Magic of Tidying Up: The Japanese Art of Decluttering and Organizing

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iCon: Steve Jobs (Jeffrey S. Young) - 「スティーブ・ジョブズ 偶像復活」- 111冊目

その他

ジャンル: その他
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆

ジョブズは激怒した」
メロスではありません。 本作の発刊に当たってジョブズはこの本の内容について認められないと激怒し、差し止めようとしたとのこと。 それほどまでに赤裸々に描かれているということでしょうか。 後に本人公認版としてウォルター・アイザックソンによる「スティーブ・ジョブズ」が発刊されましたが、そちらは未読です。
ぼくがこの本を読んだのは随分前のことで、刊行されたのはまだ彼が存命であり、iPod の発売の頃。(iPhone初号機が世に出るよりも少し前のことです) (2005年発刊)
タイトルもうまいですね。 iシリーズと「偶像」になぞらえて「iCon」だなんて。 邦題は「スティーブ・ジョブズ - 偶像復活」

今では彼がエキセントリックな人間であったことはかなり有名ですが、当時僕がこの本を読んだ頃には、こんなにも個性的、というか変人だっただなんて、それほど認知されていなかったように思います。 本を読んで感じたのは、 まあ典型的な「やなヤツ」ですね。 しかし溢れるほどの才能がある。 自分のやりたい放題で人のことはお構いなし。 自らが養父母に育てられ実の親に見放されたと傷ついた経験があるにも関わらず、当の本人が自分の娘を長い間認知しなかったとか…
矛盾を抱えつつも善悪を超えて自分の哲学に正直に人生を生きようとした人が描かれています。

彼がいかに自分の考え(というか美意識)にこだわったかについては、ケン・シーガルの「Insanely simple」(52冊目)がオススメ。 横(同僚・部下)から見た彼の人となりがわかります。 彼のプレゼンの極意を読みたい方は「Presentation Secret of Steve Jobs」(85冊目)もご参考に。

iCon Steve Jobs: The Greatest Second Act in the History of Business

iCon Steve Jobs: The Greatest Second Act in the History of Business

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Kwaidan (Lafcadio Hearn) - 「怪談」- 110冊目

小説(ホラー)

ジャンル: 小説 (ホラー)
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★☆☆

  なぜかクァイダン(Kwaidan)である。Kaidanではない。  イギリス人ラフカディオ・ハーンが来日・帰化して小泉八雲と名乗り、地方の古老から集めて怪異譚を編纂したのは有名な話。学校の授業でも習い「耳なし芳一」や「ムジナ」の粗筋は知ってはいました。  が、読んでみると知らなかった話も多く、怖いというよりSFチックで結構面白いもんでした。  優れたショートショート。  (1904年発刊)


メモポイント

●「雪女」のお話の舞台になったのはどこだと思います?  Kwaidan 巻末の注記(1)によると意外にも東京の郊外だって。  東北かどこかの山奥かと思ってた。   同じくのっぺらぼうの「ムジナ」の登場したのも、東京のど真ん中の紀尾井町辺り。( ホテルニューオータニの真ん前です)  江戸の昔は都心でも夜は真っ暗で人通りも絶えてずい分寂しい雰囲気だったようですね。

  YUKI-ONNA
   (1) An ancient province whose boundaries took in most of present-day Tokyo, and parts of Saitama and Kanagawa prefectures.

 MUJINA 
   On the Akasaka Road, in Tokyo, there is a slope called Kii-no-kuni-zaka,—which means the Slope of the Province of Kii. I do not know why it is called the Slope of the Province of Kii.


● 「Diplomacy」という話。 ネタバレになるので多くは言えないが面白い。 人は強烈な恨みを持ったままで殺されてしまうと、死んだ後でもその霊魂が残り殺した相手に復讐を行う事ができるそうな。  それを聞いたある侍は…   
  スティーブン・キングの短編「The breathing Method (マンハッタンの奇譚クラブ)」を思い出した。 

   If any person be killed while feeling strong resentment, the ghost of that person will be able to take vengeance upon the killer.


● 「The Story of Aoyagi」
美しい妻女AoyagiとTomotadaの純愛話。  切なく物悲しいラスト。 印象に残ります。

どっとはらい

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A Mathematician Reads the Newspaper (John Allen Paulos) - 「数学者が新聞を読むと」 -109冊目

サイエンス・ロジック

ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★☆☆☆

ジョン・A.パウロス著、邦題「数学者が新聞を読むと」。(1995年発刊)
新聞で取り扱われている数字について、数学者の観点ではどう見えるかということを世間一般の話題に落とし込んで説明してくれるという「般教」的読み物です。 数量的思考、統計学、確率論などの話が出てくるので、 ある程度、数学素養のある人が読んだ方が理解と記憶の定着がよいように思えました。

この手の本を読むと、ドップリ文系の私としてはキチンと基礎から数学を勉強したいという気にさせてくれます。 今、結城浩氏の「数学ガール」読んでます。 ラノベ風でわかりやすいはずの本なんでしょうが、これでも結構手こずってます。
くじけそう…

A Mathematician Reads the Newspaper

A Mathematician Reads the Newspaper

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The Joy of Less - A Minimalist Living Guide (Francene Jay) - 108冊目

自己啓発

ジャンル: 自己啓発
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★★☆

Francene Jayの2冊目。「Miss Minimalist 」(96冊目)に続いて紹介するシンプルライフ本。 先に書かれたのはこの「The Joy of Less 」で、ぼくとしてはこちらの方が具体的な方法論が書かれており、しっくりきました。
ところでこの文章書くために再読して気づいたこと。 驚くほどコンマリさんのシンプルライフ本「片づけの魔法」との共通点が多い。 この2つの本、出版はどちらも2010年。 どっちが先に世に出たんだろう? 影響を受けている可能性はとても高いと思います。


メモポイント
● 「 持たない暮らしの素晴らしさ」に気づけるか。 それがポイント。

In fact, finding ways to “enjoy without owning” is one of the keys to having a minimalist home.


● 美味しいパンは店で買え、美味しいジュースは店で飲め。 自分ちでも同じようにできるようにパン焼き器、ジューサーを持つ必要はない。

In pursuing a minimalist lifestyle, we need to resist the temptation to recreate the outside world within our abodes.
(中略)
In our quest to become minimalists, we want to reduce the amount of things in our homes that require our care and attention.


● 何を捨てるかを決めるより何を取っておくかを決めるのが、片づけのコツ。 つまり「ときめいた物」を取っておくってこと。

Decluttering is infinitely easier when you think of it as deciding what to keep, rather than deciding what to throw away.


● いったん自分が手にした物はただの物じゃない。 それぞれのストーリーがある。 これもコンマリ風。

Remember, the things with which we choose to surround ourselves tell our story.


● 今、捨てられないものはいつまでたっても捨てられない。 「あとで落ち着いてから」の機会は永遠に来ない。 今の勢いのあるうちに捨てるしかない。

On occasion, you’ll be so anxious to wear a new outfit that decluttering an old one is the last thing on your mind. But you know what? If you don’t do it immediately, you likely never will. Use your excitement to wear your new stuff as incentive to purge the old:

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One Hundred Years of Solitude (Gabriel Garcia Marquez) - 「百年の孤独」- 107冊目

小説(モダンクラシック)

ジャンル: 小説 (モダンクラシック)
英語難易度: ★★★
オススメ度: ★★★★☆

ただでさえ難解と言われるこの作品を英語で読むという暴挙に… 「時の娘」(105冊目) 同様、またwiki 先生のお世話になりました。 有名な話ですが主な男性登場人物の名前のほとんどがアルカディオかアウレリャーノ。「そちらのアルカディオさんはどちらのアルカディオさん?」て感じで。 あまりにも同じ名前で混乱するので、wiki で交互に見て確認しながら読み進めました。(ただしこれには注意が必要です。 クリスティの「アクロイド殺し」の登場人物紹介を読んだときにはエライ目にあいました。 まあ、自分がまいたタネだけど) 娘から邦訳本を借りてきて家系図のページを写真に撮り、それを参照しながらヨチヨチと読み進めてなんとか読了。(1967年発刊)

それにしても難解です。というか幻想的。 英文自体は難しくないのですが、ストーリーの意味が取れなくて読むのにとても時間がかかります。 それとも、もともと意味が通じるようなシロモノではないのでしょうかね。 やがて読み進めるうちに感じました。 誰が誰でを覚える必要はない。それぞれがストーリーを持っており、たくさんのアルカディオとアウレリャーノは代名詞のようなもので。 まるで、ジョジョの物語みたいに同じ名前の人々が入れ替わり立ち替わり主人公になっていく。 唯一ウルスラ(初代)のみが地に足が着いた現実の人で、他はみんなまぼろしだったんじゃないかと思ってしまいます。

メモポイント

● 有名なオープニングの一節を。
MANY YEARS LATER, as he faced the firing squad, Colonel Aureliano Buendía was to remember that distant afternoon when his father took him to discover ice.

レベッカは土を食う。壁を食う。 吐いたら中にはヒルがいる。
On a certain occasion José Arcadio looked at her body with shameless attention and said to her: “You’re a woman, little sister.” Rebeca lost control of herself. She went back to eating earth and the whitewash on the walls with the avidity of previous days, and she sucked her finger with so much anxiety that she developed a callus on her thumb. She vomited up a green liquid with dead leeches in it.

● 同じ名前の男たちの中で、大まかにはアルカディオ系が外向型、アウレリャーノ系が内向型と、ウルスラは考えていたらしい。
Úrsula, on the other hand, could not conceal a vague feeling of doubt. Throughout the long history of the family the insistent repetition of names had made her draw some conclusions that seemed to be certain. While the Aurelianos were withdrawn, but with lucid minds, the José Arcadios were impulsive and enterprising, but they were marked with a tragic sign.

●「博士の愛した数式」の様に、記憶がなくなることの対策として全ての身の回りのものに名札をつけた。

● レメディオス昇天。シーツにくるまって空へ舞い上がる。 夢の話を読んでるんだろうか。
Remedios the Beauty began to rise. Úrsula, almost blind at the time, was the only person who was sufficiently calm to identify the nature of that determined wind and she left the sheets to the mercy of the light as she watched Remedios the Beauty waving good-bye in the midst of the flapping sheets that rose up with her,

● 常に黄色い蝶がまとわりつく男、マウリシオの話。これも映画の様なイメージがある。 蝶の死とともに、マウリシオの死を受け入れたメメ。
Much time had passed when she saw the last yellow butterfly destroyed in the blades of the fan and she admitted as an irremediable truth that Mauricio Babilonia had died. She did not let herself be defeated by resignation, however.

● 4年と11ヶ月と2日、降り続いた雨。 魚が玄関から入って窓から出て行く。 なんとサイケデリックな映像。
The worst part was that the rain was affecting everything and the driest of machines would have flowers popping out among their gears if they were not oiled every three days, and the threads in brocades rusted, and wet clothing would break out in a rash of saffron-colored moss. The air was so damp that fish could have come in through the doors and swum out the windows, floating through the atmosphere in the rooms.

● アウレリャーノ大佐の死。 そこに意味はあるのか。 きっと意味なんか考えちゃいけないんでしょうね。 反乱軍に入ったことにも意味はなく、金魚のアクセサリーを作り続けることにも意味はない。溶かしては作り、溶かしては作りして、ただこの世に生を受けたので、過ぎゆく時間にお付き合いせざるを得なかった。 そう思えば自分自身や自分の親たちの人生も大して変わらない気がします。 みんな孤独の中で生きている。

● 小説の終盤ではブェンディア家の人々に訪れる様々な臨終の情景がグロテスクかつ静謐に描かれています。 アウレリャーノ(第六世代?)の友が一人去り二人去り、街の大通りの荒廃が進み少しずつしかも終わることのなく朽ちていく様子は映画のシーンを観ているようでした。


そして一番最後のページ(しかも後半の段で)。 最後の最後になってとてつもない高みからジェットコースターに乗って落ちて行くかのよう。 そして続くシンとした静寂に戻る恐ろしさ。 この最後の数行を読むだけで、この長くて難解な話を読んだ甲斐がありました。

One Hundred Years of Solitude (Marquez 2014)

One Hundred Years of Solitude (Marquez 2014)

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The Creating Brain (Nancy C. Andreasen) - 「天才の脳科学 - 創造性はいかに創られるか」- 106冊目

サイエンス・ロジック

ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

「知性を形成するのは遺伝か環境か」問題。 このジャンルに興味があり、いろいろと手当たり次第に読んでいます。
本作は、天才と言われる人たちの脳と一般ピーポーのそれとはどこが違うのか、という点にポイントを絞って書かれています。 いろいろと論は展開されていますが、「天才」を生み出す条件は、単に努力と環境(後天的要素)だけではなく、また遺伝(先天的要素)だけでもなさそうです。これは実験により立証することが難しく決定的な結論はいまだに無いようですね。 「天才と狂気」の間にもある種の相関関係があるとの記述も興味深く読めました。
邦題は、ナンシー・C. アンドレアセン著 「天才の脳科学 - 創造性はいかに創られるか」(2006年発刊)。

著者自身が幼少期は高いIQの持ち主で天才少女と言われていたが二十歳過ぎればタダの人になってしまったそうです。 でもシェークスピアで文学博士、精神医学分野では医学博士の学位を取得しているそうなので、並の人ではないですね。

「天才と狂気」と言えば、ナッシュ均衡でノーベル(風の記念)経済学賞を受賞した数学者ジョン・ナッシュの伝記「A Beautiful Mind」がオススメです。 同タイトルの映画も面白かった。(ラストの展開がイイ!)

The Creating Brain: The Neuroscience of Genius (English Edition)

The Creating Brain: The Neuroscience of Genius (English Edition)

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