hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

The Brothers Karamazov (Fyodor Dostoyevsky) - 「カラマーゾフの兄弟」-287冊目

ジャンル: 小説(古典) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ ふー、やっと読み終わりました。 「読まずに死ねるか」的なランキングでは常に上位を占める本作です。 人物の書き分けや様々なジャンルの要素を詳細に盛り込んだ手法は評判に違わずさすが殿堂入りと…

The Singularity is Near(Ray Kurzwell)「シンギュラリティは近い」-286冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック 英語難易度: ★★★ オススメ度: ★★★☆☆ この本によって「Singularity- シンギュラリティ」(技術的特異点)という言葉が一般に認知されるようになったと思います。 「特異点」とは元々は数学や物理学から拝借した言葉だそうで、例…

Bullshit Jobs (David Graeber)-「ブルシット・ジョブ-クソどうでもいい仕事の理論」 -285冊目

ジャンル: 経済・ビジネス 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ 心では思っていても、ハッキリとは口にはしない「クソどうでもいい仕事」、いっぱいあって辛いですよね。(小林製薬CM風) 会社などの営利目的の団体に限らず、大勢の人からなる組織に属する人に…

Orientalism (Edward W. Said) - 「オリエンタリズム」- 284冊目

ジャンル: ノンフィクション 英語難易度: ★★★ オススメ度: ★★☆☆☆ いやー、難しかった。 とても読み終えられる気がしませんでした。 いま紛争中のハマスとイスラエルの中東問題の理解につながるかな、と手にしてみたのですが、なんとこの本の手強いこと。 正…

Two Bottles of Relish (Lord Dunsany) - 「二壜のソース」- 283冊目

ジャンル: 小説(ミステリー) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ この本は短編集なのですが、中でもよく知られている話は表題作「二壜のソース」でしょう。 小学生の頃に読んだ江戸川乱歩の推理短編集で出会った話です。単純なストーリーなのですが、ホーム…

The Magic of Reality (Richard Dawkins) - 「ドーキンス博士が教える[世界の秘密] 」- 282冊目

ジャンル: ロジック・サイエンス 英語難易度: ★☆☆ オススメ度: ★★★☆☆ 定期的に読みたくなるジャンルの一つが科学啓蒙書の類です。 ファラデーの「ロウソクの科学」を皮切りにいろいろ読んでみましたが、その中でも本作は子供向けに書かれたのでしょうか、と…

The Meditations (Marcus Aurelius) - 「自省録」- 281冊目

ジャンル: 哲学英語難易度: ★★★オススメ度: ★★☆☆☆ うーん、もう少し刺さる内容かなと期待していたのですが、読み手の力不足のためか、スルッと読み終わってしまいました。 (英訳も古く、thyselfとかの古い綴りも多く、ちょっと読み辛かったというのも目が滑…

The Best and the Brightest (David Halberstam)- 「ベスト&ブライテスト」- 280冊目

ジャンル: ノンフィクション 英語難易度: ★★★ オススメ度: ★★☆☆☆ 中途半端に知識がある人やそこそこ頭の良い人は、なまじ実力があり自信過剰になりがちで周りの人も異論を挟みにくいために、ずぶの素人が携わったケースと比べて失敗した時の悪影響は甚大とな…

The Handmaid’s Tale (Margaret Atwood) - 「侍女の物語」- 279冊目

ジャンル: 小説(SF) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★★☆ 「初心者にも簡単。ディストピア社会を作るためのハンドブック」という本があるんじゃないかな。 そう思えるほどに、全体主義や管理社会を描いたディストピア物語には共通点が多いと感じます。 公開処…

Talking to my Daughter about the Economy (Yanis Varoufakis) - 「 父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」- 278冊目

ジャンル: ビジネス・経済 英語難易度: ★☆☆ オススメ度: ★★★☆☆ なんでしょうかね、この長い邦題は。 経済の話を10代の娘に分かりやすく語りかけるという本作の主旨は伝わるのですが、大袈裟な邦題にはちょっと、ついていけません。「美しく、深く、壮大で」…

Shoe Dog(Phil Knight)-「シュードッグ-靴にすべてを」- 277冊目

ジャンル: 自伝 英語難易度: ★☆☆ オススメ度: ★★★★☆ シューズ、スポーツウェアの雄、ナイキの創業者であるフィル・ナイトの自伝です。 はじめはビジネス書の類かな、と思って手にしてみましたが、これがなんとまあ面白いこと。 熱いハートの青春譚。 椎名誠…

The Invisible Life of Addie Larue (V.E. Schwab)-「アディ・ラルーの誰も知らない人生」- 276冊目

ジャンル: 小説(ファンタジー) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★★☆ ゲーテの「ファウスト」のように、自身の魂と引き換えに望みを叶えようと悪魔と取引する少女の物語。その望みの結果は必ずしも自分が望んでいた通りとはならない。何事も代償が必要だという…

The Hard Thing about Hard Things (Ben Horowitz) - 「Hard Things-答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか」- 275冊目

ジャンル: 経済・ビジネス 英語難易度: ★☆☆ オススメ度: ★★★☆☆ とある IT企業の創設者であったかつてのCEOの実体験談です。 単純にノウハウを伝えようとするビジネス本ではありません。 経営者の心構えを説く本としては、その辺の経営書よりもよほど役に立つ…

A Billion Wicked Thoughts (Ogi Ogas/Sai Goddam) - 「性欲の科学: なぜ男は「素人」に興奮し女は「男同士」に萌えるのか」- 274冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ Google検索で露わにされた、紳士淑女の秘められた性的嗜好。 1950年代のキンゼイ・レポートの昔から変わらず、この手の調査で最も難しいのはデータを集めるところ。それはそうでしょうね…

A Good Girl’s Guide to Murder (Holly Jackson) - 「自由研究には向かない殺人」- 273冊目

ジャンル: 小説(推理・ミステリー) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ 現代口語のセリフ回しにあまり慣れておらず、読み始めの頃には少し時間がかかっていましたが、楽しんで読めました。 スラングとまでは言えないのでしょうが、ノンフィクション洋書だけ…

Homo Deus (Yuval Noah Harari) - 「ホモ・デウス」- 272冊目

ジャンル: ノンフィクション 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ 「サピエンス全史」(237冊目)に続いてハラリの「ホモ・デウス」を読みました。やはり読み応えがあります。良い本に出会えることは素晴らしい。ささやかな幸福の一つだと思いますね。 著者は、…

Hot, Flat, and Crowded (Thomas Friedman) - 「グリーン革命―温暖化、フラット化、人口過密化する世界」- 271冊目

ジャンル: ノンフィクション 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ インターネットを始めとするITテクノロジーは現在のビジネス構造を一変させました。 この事実を知らしめた良書, ”The World is Flat”(フラット化する世界- 262冊目)の著者Thomas Friedman に…

The Count of Monte Cristo (Alexsandre Dumas) - 「モンテ・クリスト伯」 - 270冊目

ジャンル: 小説(古典) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★★☆ 「無人島に一冊だけ持っていくなら企画」での常連組である本作、噂に違わず面白くページをめくる手が止まりませんでした。完璧なエンターテイメント小説。これほどの作品は和洋合わせて現在でもなか…

振り返り! 2022年に感想を書いた洋書リスト(257冊目 〜 269冊目

もうすっかり年末ですね。 ゆっくりスピードに更に磨き?がかかり、今年は13冊、月に約1冊のペースでした。 来年はもう少し仕事が落ち着いて、腰を据えて読めればよいのですが…本の神様、来年も面白本に出会わせてくださいな。 それでは皆さま、良いお年を!!!…

Think Again (Adam Grant) - 「発想を変える、思い込みを手放す」- 269冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ すごく分かりやすくストレートな英語で、英語の勉強にはもってこいの材料です。 ただ、TEDトークを通じてこの著者には割と興味を持っていたのですが、残念ながら読後感としてはあまり心に…

What If? (Randall Munroe) - 「ホワット イフ? : 野球のボールを光速で投げたらどうなるか?」- 268冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ ひと昔前に柳田理科雄さんの「空想科学読本」という本がベストセラーになりました。 ウルトラマンをはじめ空想SFの世界を科学者の目で大真面目に考察・検証するというものです。 例えば、…

The Innovator’s Solution (Christensen/Raynor) - 「イノベーションの解」- 267冊目

ジャンル: 経済・ビジネス 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ 名著「The Innovator’s dilemma (イノベーションのジレンマ)」(44冊目に感想)の続編 。 前作を読んで「破壊的イノベーション」の衝撃と腹落ち感を受けた経験から比べると、本作はちょっと物足り…

Mate (Tucker Max / Geoffrey Miller) -「モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた」- 266冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック 英語難易度: ★☆☆ オススメ度: ★★★☆☆ 面白い! 恋愛指南書と思いきや、結構、人としてどう生きるべきか等の確信を突いてます。 恋愛工学で言うところの浅い引っ掛けテクニックはお呼びでない。人に好感を持ってもらえるコツを…

The Box (Marc Levinson) - 「コンテナ物語 - 世界を変えたのは「箱」の発明だった」- 265冊目

ジャンル: 経済・ビジネス 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ ハコの話です。 原題は「The Box」。なんとまあ直球のタイトルでしょう。 で、感想ですがタイトルはシンプルなものの、残念ながら文章がちょっとしつこい。何度も繰り返し繰り返し同じことを述…

How Not to Be Wrong (Jordan Ellenberg) - 「データを正しく見るための数学的思考」- 264冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ うーん、取っ掛かりは読みやすい本かと思いましたが、やっぱり難しかったですね。 数学の基礎知識が無い状態で英語で読むのは難易度が爆上がりで、完全に着いていけず… 少なくともブルー…

The Right Sort of Man (Allison Montclair) - 「ロンドン謎解き結婚相談所」- 263冊目

ジャンル: 小説(ミステリー) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ 軽いタッチの女性バディものコージー・ミステリー。 とても楽しんで読めました。 仕事で疲れた時の気晴らしにピッタリ。 粗筋を少々。 第二次世界大戦後まもないロンドンで、二人の女性、アイ…

The World Is Flat (Thomas L. Friedman) - 「フラット化する世界」- 262冊目

ジャンル: 経済・ビジネス 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ 数年前、ERPシステムの導入プロジェクトに携わったことがありました。 ERPとはEnterprise Resource Planning の略で、平たく言えば、会計や物流、生産など会社に関わるメインの業務情報を一元管…

The Lord of the Rings- The Return of the King (J. R. R. Tolkien)「指輪物語 - 王の帰還」- 261冊目

ジャンル: 小説(ファンタジー) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ やっと全巻読了! 長かったー。 名作との誉れ高い本作ですが、詳細に書き込まれている割にはストーリー展開が散漫な感じがして自分には少しテイストが合わなかったようです。 前作の「ホビッ…

World History for High School (山川出版社) - 「英文詳説世界史 」- 260冊目

ジャンル: 実用書 英語難易度: ★☆☆ オススメ度: ★★★☆☆ ページ: 754p 小説を読む、映画を観る。「あーっ、この時代の歴史背景を分かっていたら、もっと楽しめるのになー」と思うことがよくあります。 カエサル大活躍の「ローマ人の物語 (塩野七生)」(19冊目に…

The Lord of the Rings- The Two Towers (J. R. R. Tolkien)「指輪物語 - 二つの塔」- 259冊目

ジャンル: 小説(ファンタジー) 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★☆☆☆ シリーズ二冊目、やっと読了… 一冊目と比べて、主人公フロドの「人としての器」(いや、ホビットとしての器か)が際立ったお話でした。友と一緒に乗り越える困難な旅の過程で、どんどん成長し…