ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆
The Signal and the Noise: The Art and Science of Prediction
- 作者: Nate Silver
- 出版社/メーカー: Allen Lane
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
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「シグナル&ノイズ」の原書。ここ数年話題になっているビッグデータに興味を持ち、手にした本。 統計学の専門家による解説が分かりやすく書かれている。
著者は以前にKPMGという会計ファームで、企業の移転価格税制(Transfer price)の統計分析を行っていたという。 僕も関連した業務で会計ファームと少し仕事をした事があったが、その成果物を見てまさに統計データそのものなんだな、と驚いたものだ。
以下、印象に残ったポイントと感想
● risk とuncertainty との違い。前者は想定可で後者は全く準備不能。
● George Akelofは言った。「もし君が理解出来ないものを売り込まれたなら、そいつはおそらく紛い物(lemon )だね」
● 先読み出来る人かどうか知りたければどこで見分けるか? それは与える情報が増えるのに比例して予測精度が増す人のこと。
● 乳ガンの結果が陽性だからといって、間違いないとは限らない。確率と数学に強くならなきゃ。
● トレーダーの行動分析は面白い。 この株は多分イケてないと分かっていても周りが抜け出そうとしなければ自分も動けないという矛盾。
データや数字について興味があれば、Ian Ayresの「Super Crunchers」もオススメ。