hearthのお気楽洋書ブログ

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The Time Traveler's Wife (Audrey Niffenegger) -「タイムトラベラーズ・ワイフ」- 7

 

ジャンル: 小説(SF)

英語難易度: ★★☆

オススメ度: ★★★★☆

 

The Time Traveler's Wife (English Edition)

The Time Traveler's Wife (English Edition)

 

(一部ネタバレあり)

 

  「タイムトラベラーズ・ワイフ」の原書。  映画化もされて、邦題は「君が僕を見つけた日」。 似ても似つかぬタイトルになったが、ある意味、良く本の内容を表している。 

 

   ヘンリーはタイムトラベラーだが自分では「いつ、どこへ行くのか」をコントロールできない。 一方クレアは普通の女の子。断続的かつ突然に目の前に現れる謎の男ヘンリーに対して幼い少女クレアは次第にに恋心を抱くようになる。 ヘンリーの年齢はあまり変化はないが、クレアは一人の大人の女性として成長していく。   

   タイムトラベル遺伝子により望まぬ人生を歩んでいるヘンリーの前に(その時のヘンリーにとっては)初めて現れるクレアとのシーン。クレアにとっては幼い頃からの憧れの人にやっと出会えたわけだが。ヘンリーとってはこれが初めてのクレアとの出会いだった。不幸の中に初めて見つけた幸せの兆しに涙ぐんだヘンリーの気持ちが切ない。  

   二人の間には娘が生まれるがその成長を見守り続けることができない辛さは父親には堪らないだろう。  年老いたクレアとの最後の出逢いのシーンは格別。

 

たんぽぽ娘」や「愛の手紙」もそうだけど、僕はタイムトラベラー物には本当に弱い。 コレは是非オススメの一冊。