ジャンル: その他
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆
言わずと知れた マイケル・サンデル教授の「これからの正義の話をしよう- ハーバード白熱教室」の原書。 (2009年発刊)
メモポイント
● 正義には三つの種類がある。一つ目は効用・価値の最大化。ベンサムの最大多数の最大幸福ってやつだ。 二つ目は、個人の自由意志を尊重した選択の自由。 そして三つ目は社会にとって善きもの、皆にとって善きものに対してプラスになる事。 サンデルさんはこの三つ目の立場に立っているそうだ。
ぼくはよく思うんだけど「正義」という言葉にはちょっとザラっとした危うさを感じる。A君にとっての正義は必ずしもBさんにも当てはまるとは限らない。 夢の中では見たもの全てが本人にとっては現実であると思えてしまうように、絶対的な正義を主張する人は「これは自分が思い込んだだけの「正義」であって他の人には当てはまらないのでは?」と少し距離をおいて考えてみるというステップが抜けているように感じる。
学校のテストと違って世の中は正解の無い難問だらけ。 でも満足できる答えが出ないからといって、考える事を諦めてはいけないと思う。 答えを出す事が学びなのではなく考え続けるその態度が学びなんだな。(みつを風)
Justice: What's the Right Thing to Do?
- 作者: Michael J. Sandel
- 出版社/メーカー: Farrar, Straus and Giroux
- 発売日: 2009/09/15
- メディア: Kindle版
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