hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

Beyond Happiness (Ezra Bayda) - 26

ジャンル: 自己啓発
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★☆☆

 禅に興味を持った時期があり、その頃に出会った一冊。(2010年発刊)


メモポイント

● 幸せの定義
  幸せになった状態を到達点として目指しても幸せは得られない。 人生のなかでの辛い事や楽しい事これら全てを「旅」の面白みと捉えて味わえる、そこに幸せがある、と著者は説く。幸せはどこかにあるものではなく歩き続けるプロセスそのものを指しているそうな。

● 病気の子供のエピソード
  この話は結構有名だ。 昔ジョニーウォーカーのCMでも似た話をやっていた。オリジナルはロベルト・ゼ・ビセンドというゴルファーのエピソードらしい。幸不幸は とらえ方次第ということなんだろう。「何を甘っちょろい事を」と思う人もいようが、ぼくはこの話が好きだ。  ちょっと長くなるけど粗筋を少し。


「あるゴルファーがトーナメントに優勝した。賞金小切手を手にした彼がパーキングに停めた車に向かって歩いていると、目の前に見るからに憔悴しきった女が現れた。彼女には小さな息子がいる。その子は重い病にかかっており直ぐに手当をしないと死んでしまう。しかし医者にかかるお金が無いと彼女は打ちひしがれて言う。 心を痛めた彼はすぐにその賞金小切手にサインをしてその若い母親に渡した。  ひと月後。 この話を聞きつけた彼のゴルフ仲間が彼に言った。「まんまとかつがれたな。彼女は札付きの詐欺師だよ。病気の子供なんていやしないんだぜ」すると彼は言った。「なんだって! 本当なのか?」「ああ、やられたな」「そうか。ここのところで一番の嬉しいニュースだ。 そうか、死にかけている子供はいなかったんだ」


  心の持ち様次第で全てが何とかなるほど、世の中甘くないのは分かっているんだけど、どうせなら少しでも良き方向に向かって歩いて行きたいもんですな。   
  心の持ちようといえば、ポリアンナ症候群の語源となった「Pollyanna」はオススメ本。 もともとのこの元気の出るお話が、なんでネガティヴなイメージのこの病名と結びつけられているのか不思議…。

Beyond Happiness: The Zen Way to True Contentment

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