hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

The Door into Summer (Robert A. Heinlein) - 「夏への扉」- 32

ジャンル: 小説(SF)
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★★☆

   これは面白い!  読み始めたら止まらない徹夜本。 SFタイムトラベル小説ランキングの常連、ハインライン夏への扉」の原書。(1956年発刊)  映画Back to the Future を思い出した。タイムトラベルものに有りがちの、若干ご都合主義的に上手くまとめた感はあるものの、読後の爽快感が最高に素晴らしい。猫好きの方々にもオススメ。(邦訳版の表紙の猫の後ろ姿のイラストが可愛い)

  恋人ベルと親友マイルスに裏切られ全てを騙し取られた発明家ダン。  自暴自棄になった彼は飼い猫ピートと共に「冷凍睡眠」で30年後の未来へ行こうとするのだが、直前で考えを変えて二人に復讐しようとする。しかし返討ちに会い麻薬を打たれピートともはぐれて強制的に冷凍睡眠に送り込まれた。  30年後、目覚めたダンが目にしたものとは…


メモポイント

●  恋人と信じていたベルの豹変ぶりが、いかにも憎たらしい。

● 見も知らぬダンの事を信じてくれるサットン夫妻。 ダンは彼等の存在により、一度は辛い裏切りにあったものの、やはり人は信じるに値するものだと思えるようになる。

● 過去を振り返っちゃいけない。 未来はきっと過去よりも良くなる、とのダンの言葉。


   ルンバそっくりの掃除マシンやコピー機のカートリッジ等、発刊当時にはまだ存在しなかった機械が描かれている。ドラえもんの藤子F不二雄もそうだけど、こんな発想ができるSF作家ってすごいね。  

The Door into Summer (English Edition)

The Door into Summer (English Edition)

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