ジャンル: 自己啓発
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★★☆
奉仕型リーダーについて書かれた小説仕立てのビジネス書。 ( 2008年発刊) 舞台は修道院。 仕事と私生活に行き詰まりを感じた主人公ジョンが、修道院で行われたビジネス研修にて不思議な魅力を持ったある男シメオンに出会う。 これまでの人生で、強引に自分を押し通すやり方しか知らなかったジョンは、シメオンとの触れ合いを通して人生において大切な事を見出していく。
メモポイント
● リーダーシップとは、人に影響を与えて自らの意思で動いてもらうこと。 管理することじゃない。 そもそも、 金や物は管理できても人は管理できるもんじゃない。
● やりたい事(wants)を満たしてあげるのではなく、その人にとって本当に必要な事(needs)をしてあげることが大事。それがslaveとservantとの違い。
● 家内がぼくに感じている一番の不満とは、話を最後まで聞かずに、自分の考え(自分ではそれが良いアドバイスと思っている) を差し挟む事だった。
(これはアルアルだなー。 よくやってしまってる。)
● このようなリーダーシップの姿勢は生まれつきの性格ではなく後天的に身に付けられる。朝の歯みがきやトイレのように習慣になるレベルまで行動を続けるのだ。
いかに「利他」の心を持って人の話に耳を傾けることが大事なものかと考えさせられた。 サーバントとは「召使い」という意味もあるけど、この本で言ってるのはモチロン奴隷になるっていう事じゃない。 チームを下からささえて、みんなが元気になり、やる気が出るように影響を与えて「奉仕」するリーダーという事なのだ。
この本に感動した人には、和書だけど、東山紘久という臨床心理学者が書いた「聞く技術」という名著がオススメ。 ぜひ手にして欲しい。「聞く」ということがどれだけ能動的な行動なのかがわかります。これも目からウロコ本!
The Servant: A Simple Story About the True Essence of Leadership
- 作者: James C. Hunter
- 出版社/メーカー: Crown Business
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: Kindle版
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