hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

The Life and Adventures of Robinson Crusoe (Daniel Defoe) - 「ロビンソン漂流記」- 75冊目

ジャンル: 小説(古典)
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★★☆

  昔、さいとうたかをのマンガで「サバイバル」っていうのがあった。 巨大地震で人類が殆ど滅亡した中、どちらかというとひ弱で偏食のサトル少年がたくましくサバイバルしていくというお話だ。  下痢で死の淵をさまよいながらも食用キノコと毒キノコの違いを身を以て学習したり、鶏肉を全く受けつけなかったのがヘビを食べるようになったりと、ドキドキしながら読んだものだ。

 どう考えてもアウト!な状況下で、工夫を凝らして逞しく生き残るサバイバルストーリーの元祖は何と言っても本作「ロビンソン・クルーソー」だろう。(1719年発刊 )    さいとうたかを先生もデフォーをリスペクトして、サトル少年をして可愛がっていたフクロウに「フライデー」と名付けさせている。


● メモポイント
引用されることの多いフレーズ、「危険に対する不安は、危険そのものよりもよっぽど恐ろしい」
原典はこちら。

These were the subject of the first night’s cogitations after I was come home again, while the apprehensions which had so overrun my mind were fresh upon me, and my head was full of vapours.
Thus, fear of danger is ten thousand times more terrifying than danger itself, when apparent to the eyes; and we find the burden of anxiety greater, by much, than the evil which we are anxious about: and what was worse than all this, I had not that relief in this trouble that from the resignation I used to practise I hoped to have.

  なんとなく子供向けの話かと思って舐めていたら、どっこいこれが面白い!    27年間を孤島で過ごさざるを得なかったロビンソンは孤独な生活の中で徐々にキリスト教を心の支えとするようになる。 「ハイジ」(46冊目)や「パレアナ」(49冊目)もそうだけどこの当時の大衆向けの読み物は宗教の啓蒙的要素を取り入れる事が一般的だったのだろう。   難破船からサバイバルに役立つ品々を運び出せたシーンなど結構ご都合主義的なところはあったが、創意工夫でどんどん環境や生活を快適に改良していくシーンはワクワクさせられ純粋な冒険譚としても楽しめる。  古典の中で目ウロコ本の殿堂入り確定!!

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