hearthのお気楽洋書多読ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

Incognito (David Eagleman) - 「あなたの知らない脳」- 81冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆

脳関連本にがぜん興味が湧き、ハマっている時期があった。   デヴィッド・イーグルマン「Incognito (邦題: あなたの知らない脳-  意識は傍観者である)」もそんな中で出会った一冊。  英米でベストセラーになった本だけあってかなり面白い。

   脳は自動操縦で動いている。「意識」の上では自ら能動的に判断・決定しているように思い込んでいたとしても、実は無意識のレベルで既に決定がなされている。 「意識」の役割は追認のみ、しかもあたかも自分で「意識的に」決定したかのように思わせてしまうみたい。(2011年発刊)
  これはダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」(72冊目で紹介)で言うところのヒューリスティック(つまり瞬発的・条件反射的)な思考であるシステム1に繋がる。


メモポイント

●  例えその行為自体が意味を成さない形式的な模倣から入っても、感情が誤解して追認してしまう例。
    Your brain, as well, interprets your body’s actions and builds a story around them. Psychologists have found that if you hold a pencil between your teeth while you read something, you’ll think the material is funnier; that’s because the interpretation is influenced by the smile on your face. If you sit up straight instead of slouching, you’ll feel happier. The brain assumes that if the mouth and spine are doing that, it must be because of cheerfulness.


●  6章の「Why Blameworthiness Is the Wrong Question 」 チャールズ・ホワイトマンのゾッとするエピソード。 愛する家族をも巻き込みつつ大量殺人を犯してしまうことの恐ろしさを「意識上で」完全に理解していたにも関わらず、自身の行動を制御できなかった。 図らずも頭の中に怪物を育ててしまった彼の遺書の記述が生々しく、そして悲しい。
  Whitman’s intuition about himself—that something in his brain was changing his behavior—was spot-on. 

  " I imagine it appears that I brutally killed both of my loved ones. I was only trying to do a quick thorough job.… If my life insurance policy is valid please pay off my debts … donate the rest anonymously to a mental health foundation. Maybe research can prevent further tragedies of this type."


   本作も目ウロコ本ではあるが、上述「ファスト」を未読の方はそちらを先にジックリ読む方が得るところ多いかも。

なお、Incognitoとは「匿名」の意。 別人格のもう一人の自分の様で意味深ですな。

Incognito: The Secret Lives of the Brain

Incognito: The Secret Lives of the Brain

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