hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

Rocket Boys (Homer Hickam Jr.) - 「ロケット・ボーイズ」 - 140冊目

ジャンル: ノンフィクション(自伝)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

「おーい磯野ー、ロケット飛ばそうぜー」 中島くんの声が聞こえてきそうです。 ガムシャラに情熱を燃やす少年たちによる青春ストーリーは感動モノです。

ソ連人工衛星スプートニクが打ち上げられ、世界中そのニュースで持ちきりだった1950年代の終わり頃のこと。 アメリカの片田舎の炭鉱町に住む平凡な高校生四人組が、そのニュースにすっかり感化されて思い立つ。「オーシ、俺たちもロケット作ってみようぜ!」 手探りで始めた彼らの手作りロケットへの挑戦は何度も失敗し町の人たちからは嘲笑される。 しかし諦めずに挑み続ける彼らは徐々にロケットを遠くに飛ばせるように。 いつしか周りからも一目置かれるまでになった彼らは、やがて町のみんなから「ロケットボーイズ」と呼ばれるようになった。 全米の高校技術コンテストに出場するまでになった彼らのロケットは果たして夢をかなえることができるのだろうか…
夢に情熱を燃やすロボットコンテスト(ロボコン)のような話。 爽やかな青春ノンフィクションです。(1998年発刊)


メモポイント
● 当初、彼らの無謀な挑戦に周りは冷やかで無理解だった。 その中でも若き女性のライリー先生はずっと彼らを理解し励まし続けた。 ロケットを飛ばすために苦手な数学や物理に取り組む彼らに本を渡す。
「私があなたたちにできるのはこの本をあげることだけ。 中に書いてあることを学ぶ勇気を持たなければならないのはあなたたちよ」

"All I've done is give you a book,"she said. "You have to have the courage to learn what's inside it."


● 僕は「学ぶべき何か」を見つけたんだ。 たとえそれがどれだけ複雑で難しかったとしても問題じゃない。 それをもっとよく知りたいと思う理由さえあればちっとも辛くないんだ。

I had discovered that learning something, no matter how complex, wasn't hard when I had a reason to want to know it.


この本は著者Homer Hickam Jr.の経験を元にした実話です。 後にNASAの技術者と成り少年時代の夢を叶えました。 科学する男のロマンを感じます。

まったくジャンルは異なりますが、この男同士のガキンチョ友情満載ストーリーを読んで思い出したオススメ本。克己荘時代の椎名誠とその仲間たちの話を描いた「哀愁の街に霧が降るのだ」。 それから、Stephen Kingの「Body ( in Different Seasons)」。どちらもホント名作です。 懐かしくもあり切なくもあり。

Rocket Boys

Rocket Boys

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