hearthのお気楽洋書多読ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

A Technique for Producing Ideas (James W. Young) - 「アイデアのつくり方」- 143冊目

ジャンル: その他
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★☆☆

イデアの絞り出し方講座。 著者はアメリカの広告代理店の敏腕広告マン。 コンスタントにアイデアを出す秘訣を尋ねられた事がきっかけとなり、「技術としての」アイデアの作り方を本作にまとめました。 示唆に富んでいます。 ページ数は少ないのですが内容は凝縮されています。 英語も分かりやすいのでオススメ。(1940年発刊)


メモポイント

● 二通りのタイプ。 常に新しいアイデアを考えるタイプ(speculator)と、同じことを繰り返すことを望むタイプ(rentier)。 前者は後者を巧みに使いこなす。

The term used by Pareto to describe the other type, the rentier, is translated into English as the stockholder-though he sounds more like the bag holder to me. Such people, he says, are the routine, steady-going, unimaginative, conserving people, whom the speculator manipulates.


● どんな断片的な知識でもメモにして保管しておく。 それは完ぺきじゃなくていいし、バカげたことだっていい。 これがアイデアのタネになる。

As you go through this part of this part of the process two things will happen. First., little tentative or partial ideas will come to you. Put these down on paper. Never mind how crazy or incomplete they seem: get them down. These are foreshadowing of the real idea that is to come, and expressing these in words forwards the process. Here again the little 3 x5 cards are useful.


● この本の肝要。
1) 生のデータをできるだけたくさん集める。 仕事に関係あるものも一般的な知識も。

2) 集めたデータをよく理解・咀嚼する。

3) それらのデータをいろいろと組み合わせる。
(これが大事と著者は説く。 必竟、アイデアとはまったく新規なものではなく既存の要素の組み合わせに過ぎないとのこと。 いかに物事を関連付けるかがポイント)

4) そして熟成加工。 寝かせた材料がある時突然にアイデアに生まれ変わる。 そんな時はアルキメデスのように「エウレカ!」と叫ぼう。

5) 生まれたアイデアが実用に耐えうるまで磨きをかける。

This, then, is the whole process or method by which ideas are produced:
First, the gathering of raw materials –both the materials of your immediate problem and the materials which from a constant enrichment of your store of general knowledge.
Second, the working over of these materials in your mind.
Third, the incubating stage, where you let something beside the conscious mind do the work of synthesis.
Fourth, the actual birth of the Idea –the "Eureka! I have it'' stage.
And fifth, the final shaping and development of this idea to practical usefulness.


● 語彙の重要性。「1984」(82冊目)の感想にも書きましたが、言葉が概念を形成するとの考え。

Another point I might elaborate on a little is about words. We tend to forget that words are, themselves, ideas. They might be called ideas in a state of suspended animation. When the words are mastered the ideas tend to come alive again.
(中略)
Thus, words being symbols of ideas, we can collect ideas by collecting words.


知識の蓄積を著者は重要視されていたようですね。 水野学さんの著書に「センスは知識からはじまる」という本がありますが、こちらにも同主旨の意見が書かれています。 目を見張るほどのセンスの良いアイデアを生み出す秘訣は、天賦の才によるものではなく膨大な知識の蓄積によるものだと。 以下、抜粋です。

「センスとは知識の集積である。これが僕の考えです。 センスに自信がない人は、自分が、実はいかに情報を集めていないか、自分が持っている客観情報がいかに少ないかをまずは、意識しましょう。いくら瞬時に物事を最適化できる人がいたとしても、その人のセンスは感覚ではなく、膨大な知識の集積なのです。センスとはつまり、研鑽によって誰にでも手にできる能力と言えます。決して、生まれつきの才能ではないのです。」

「知るは楽しみなり」であると同時に「知るは力なり」ですね。

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