hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

Ring (Koji Suzuki) - 「リング」- 175冊目

ジャンル: 小説(ホラー)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

前にもこのブログに書きましたが、寝る前に怖い本を読んだ後、枕元にその本を置いて寝るのが怖くなる時があります。 そのような経験をした一冊がこの鈴木光司氏の「Ring」。 原作が面白かったので英訳も読んでみようかと手にしました。 いつもなら英語の本を読むのにかなり時間がかかる方なのですが、本作はまさにページターナー。 原作であらすじをうっすらと覚えていた事もあり一気に読んでしまいました。 当たり前のことでしょうが、英文読書をはかどらせる最良の方法はオモシロ本・徹夜本を選ぶことでしょうね。 日本語で読んで面白かった本の英訳本を読むのは結構オススメですよ。 多少、語彙力が不足していても一気に読めてしまいます。

ストーリーは映画のヒットによりあまりにも有名です。 見ると一週間後に必ず死に至るという謎のビデオテープが引き起こす怪死事件。 この謎に迫る主人公の雑誌記者の浅川。 そのテープの最後にはこの死を免れるヒントがあるはずだがその部分だけが前の犠牲者のイタズラで消されてしまっていた。 浅川は自身がビデオを見て呪いがかかっただけではなく、うかつにも妻と娘にもこのビデオを見られてしまった事を知る。 自身と家族を救うべく浅川は死にものぐるいでこの謎を解こうとするが… このプロットを読んだだけでも「これは面白い」との予感満載でしょう。 ハラハラ感がたまりません。(1991年発刊)


映画もゾッとしましたが、原作もなかなか背筋が凍ります。 個人的には映画よりも原作の方が恐ろしく感じました。 以下は、映画と原作の違いです。

● 主人公の浅川は映画では松嶋菜々子さんが演じていましたが、原作では男性です。

● 天才論理学者の高山は映画では浅川の元旦那ですが、原作では浅川の友人。

● それから、原作では「例のあの人」はテレビの中の井戸からは出てきません。


ホラー、謎解きのミステリーでありながら、哀しい物語。 貞子も哀れ。 主人公の浅川も哀れ。 やるせないラストです。

Ring

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