洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

Genius - The Life and Science of Richard Feynman (James Cleick) - 178冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

ファインマンさんシリーズ」の大ファンであるがゆえ、このような本も読みました。 彼の伝記です。 ある程度、量子電磁力学など物理学についての知識がないと少ししんどいかもしれません。 (ぼくはテクニカルな部分はスーッと読み飛ばしてしまいましたが…) 彼に関する話を初めて読まれる方には「ファインマンさんシリーズ」(134冊目、173冊目)の方をオススメ致しますよ。 ロスアラモス研究所での原子爆弾の開発(マンハッタン計画、トリニティ実験)や、金庫破りのエピソード等々、「ファインマンさんシリーズ」を読んだ方にはお馴染みのお話です。(1992年発刊)

自身による回顧録である「ファインマンさんシリーズ」と比べてみて、本書は他者の視点を通す事によって本人の姿が比較的にフェアに描かれていると感じました。 (「ファインマンさんシリーズ」は著者としてファインマン自身の名前がクレジットされていますが、実際には友人であるラルフ・レイトンが聞き書き・編集しているので純粋な自伝とは言えないようです。)

ファインマンは相手が何日も何ヶ月もかけて解こうとしている物理学の難問について、全ての説明を聞く前に魔法のように謎解きをして見せることがありました。 才能の違いを見せつけられるようで、聞いている方はたまったもんじゃないでしょうね。 天才風に見せる彼独特の「演出」だったのかもしれません。

If the most distinguished physicists and mathematicians believe in the genius as magician, it is partly for psychological protection. A merely excellent scientist could suffer an unpleasant shock when he discussed his work with Feynman. It happened again and again: physicists would wait for an opportunity to get Feynman’s judgment of a result on which they had staked weeks or months of their career. Typically Feynman would refuse to allow them to give a full explanation. He said it spoiled his fun. He would let them describe just the outline of the problem before he would jump up and say, Oh, I know that ... and scrawl on the blackboard not his visitor’s result, A, but a harder, more general theorem, X. So A (about to be mailed, perhaps, to the Physical Review) was merely a special case. This could cause pain. Sometimes it was not clear whether Feynman’s lightning answers came from instantaneous calculation or from a storehouse of previously worked-out—and unpublished—knowledge.

本書、タイトルはGenius(天才)です。 彼の類いまれなる好奇心と明晰な頭脳がGenius と言われる所以だと思いますが、エキセントリックであり少し自己中心的で世間一般で言われる「倫理感」が足りないと感じる行動もあったようでした。 そんなところも天才の魅力のうちだと思うのですが…

Genius: The Life and Science of Richard Feynman (English Edition)

Genius: The Life and Science of Richard Feynman (English Edition)

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