hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

Bridget Jone’s Diary (Helen Fielding) - 「ブリジット・ジョーンズの日記」- 187冊目

ジャンル: 小説(ロマンス)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆

三十路女性の生の声。 なかなか読みごたえありました。 とてもリアルな筆致で実際にこんな風に感じながら日々を過ごしているんだろうなーって思います。 少なくともジブリ映画に出てくる優しくてしっかりしている理想的な女の子たちよりも現実感があります。(もちろんジブリ少女たちも愛らしくて良いのですが。)

間の悪い失敗続きのブリジット。 次から次へと落ち込むことが起きる。 周りからロクデナシと言われて、自分なんて誰にも必要とされてないんだと感じてしまう。 結婚はまだかとうるさく言われる。 結構、良い雰囲気でこれはいけるかな、と望みを託した彼(職場の上司)には遊ばれていた事がわかる。 母親は「今までの自分は抑圧されていた」と自分探しのため熟年離婚を決意し若い男に走ってしまう。 おまけに仕事もうまくいかず。 (1996発刊)


メモ (ちょっとネタバレ)

● 本作でのヒーロー的な位置付けのマーク。 しかしブリジットとの最初の出会いの印象は最悪。 ダサい服を着た弁護士でイマイチ。離婚歴あり。 それにしても日本人妻ってそんな評価なの?

He’s just back from America, apparently. Divorced. He’s looking for a house in Holland Park. Apparently he had the most terrible time with his wife. Japanese. Very cruel race.”


● あまりにも切ない。うん、失恋した時の気持ち、分かります。誰かが離れていくと、その人自身だけではなくその人と過ごした時間や思い出、出来事全てから全否定されてしまう気がします。

It’s no good. When someone leaves you, apart from missing them, apart from the fact that the whole little world you’ve created together collapses, and that everything you see or do reminds you of them, the worst is the thought that they tried you out and, in the end, the whole sum of parts adds up to you got stamped REJECT by the one you love.


● 母親がブリジットに話す。「パパを愛していないわけではないのよ。 悪く取らないで欲しいんだけど、正直言って子供を産んで育てることが全てではないと感じているの。あの時に戻ってやり直せるなら子供を持とうと思わなかったかも…」
実の母親でさえ私が生まれなければ良かったと言うなんて!

I’m not saying I didn’t love Dad but, you know, we were always taught, instead of waiting to be swept off our feet, to ‘expect little, forgive much.’ And to be honest, darling, having children isn’t all it’s built up to be. I mean, no offense, I don’t mean this personally but given my chance again I’m not sure I’d have . . .” Oh God. Even my own mother wishes I’d never been born.


● 詐欺トラブルに巻き込まれたブリジットの母親を救うために、マークが一肌脱いだ。 ダサい男と思っていたが、さすが辣腕弁護士。ブリジットの知らないうちに海外に飛んで現地警察と話をつけている。 本当に仕事のできるヤツは行動力が違う。

Hurrah! Hurrah! Just as I was leaving had phone call, but could not hear anything but beeping sound at the other end. Then the phone rang again. It was Mark, from Portugal. Just incredibly kind and brilliant of him. Apparently he has been talking to the police all week in between being top barrister and flew out to Albufeira yesterday.


● このシーン、可哀想過ぎる。
友達の誕生パーティーにブリジットだけが招待されていない事が分かる。 「パーティーに何を着ていく?」共通の友人から聞かれても、自分は招待されてない。
友達のうっかりミスであって欲しいとの思い。 スーパーで偶然会ったその友人に意を決して声をかけた。「日曜日、待ってるよ」と言われるのを信じて…そんな期待も無残に打ち砕かれる。気がつけば眼に映るもの全て涙でボヤけて見えてきた。

“Hi,” I said excitedly, thinking at last the party nightmare would be over and she too would say, “See you on Sunday.”
“Oh, hello,” she said coldly, not meeting my eye. “Can’t stop. I’m in a real rush.”
As she left the shop they were playing “Chestnuts roasting on an open fire” and I stared hard at a £ 185 Phillipe Starck colander, blinking back tears. I hate Christmas. Everything is designed for families, romance, warmth, emotion and presents, and if you have no boyfriend, no money, your mother is going out with a missing Portuguese criminal and your friends don’t want to be your friend anymore, it makes you want to emigrate to a vicious Muslim regime, where at least all the women are treated like social outcasts.
(このエピソードは後日、誤解だったと分かります。 友人の招待状が届いているのをブリジットが気がついておらず、友人はブリジットが招待状に返事もよこさないと腹を立てていたのでした。)


本書の切なさ、よく分かります… 読めば読むほど悪戦苦闘しているブリジットがどんどん可愛く見えてくるのが不思議。 ハーレクインロマンスの様な甘いストーリーではなく、リアルな中に可愛さがある。 最後はハッピーエンドになるところもいいですね。 一気にカタルシス!

本家のMr. Darcy (マーク)が出てくるのが Jane Austen「Pride and Prejudice 」。 本作のベースとなった古典小説です。 本歌取りの元になったこちらもぜひ読んでみたい。 そう思わせてくれる最後にはホッとできる楽しい一冊でしたよ。

Bridget Jones's Diary: A Novel

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