ジャンル: 自伝
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆
今までで何度も繰り返し観た映画は「レイダース」、「ショーシャンクの空に」そしてこの「サウンド・オブ・ミュージック」。 どストレートで何のひねりもありません。
分かりやすい冒険活劇や感動作が昔から大好きなのです。 映画が好きでいろんなジャンルを観ます。 難しい芸術的作品を深く掘り下げて鑑賞する、というのに憧れるのですが、どうしても繰り返し観たい作品は限られています。 「レイダース」で言えば、冒頭の巨大ボールのゴロゴロシーンで一緒に追いかけられている感覚にワクワクするタイプなのでした。
で、話は本作に戻ります。 超有名な映画の原作。 主人公として描かれていたMaria Von Trap自身のペンによるものです。 初めてこの映画をテレビで観たのは確か小学生の頃でした。 それ以来、もうこの映画の大ファンで何回観た事か覚えていません。 サウンドトラックレコードもおねだりして買ってもらうほどでした。 歌に合わせて「レイヨルレイヨルヨ〜」とヨーデルなんかを歌ったもんです。 変な小学生です。 オリジナルのタイトルは「The Story of the Trapp Family Singers 」 (トラップファミリー合唱団物語)。(1949年発刊)
オーストリア海軍軍人トラップ少佐(大佐ではなく)一家の7人の子供の家庭教師となった元修道女見習いのマリア。 やがてトラップ少佐に見初められ、後妻&7人の連れ子達の母親となり、第二次世界大戦下に台頭してきたナチスから逃れ、合唱団を作り世界を歌って回ります。
著者のマリア・トラップは元々、自伝など書くつもりもなかったそうです。友人の熱心な勧めもあり、自分たちの家族の半生を少し書いたところ、これがベストセラーに。 後にはジュリー・アンドリュース主演でミュージカル映画の最高傑作との誉れも高い「The Sound of Music」に結実します。
ちなみに。 ストーリーを盛り上げるためか、マリアと出会った頃のトラップ少佐は、映画の中では冷たく権威主義的で家族をあまり省みない人物として描かれています。 しかし実際には心優しい父親だったそうで、映画の創作部分には概ね寛容だったマリアもこのダンナさんのキャラクターに関する脚本にはクレームをつけたとの逸話が残っています。
The Sound of Music: The Touching, Romantic Story of the Trapp Family Singers
- 作者: Maria Augusta Trapp
- 出版社/メーカー: Fount
- 発売日: 1995/02/20
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