hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

The Hobbit (J.R.R. Talkien) - 「ホビットの冒険」- 191冊目

ジャンル: 小説(児童)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★☆☆☆

名作「指輪物語」を読む前に、前日譚としてまずはこちらという事で読んでみました。 なんだこれ。なかなか可愛いらしいオープニング。ドワーフ(小人)たちの登場シーンはなんだかワサワサとしてて「どんぐりと山猫」みたい。宮沢賢治のお話を思い出します。 難しい単語もなく英文はとても読みやすい。 ただし登場人物が多過ぎる。(ドワーフだけで13人も!) とてもじゃないけど覚えきれません。
主人公はホビット族のビルボ。 礼儀正しくかなりのお人好し。 突如現れた見ず知らずのドワーフ達の無茶な頼みを断り切れず、ドラゴンに奪われた彼らの国土と宝を取り返すべく一緒に冒険の旅に出る。
(1937年発刊)


メモポイント
● 有名な冒頭の一節。 トールキンがこのフレーズを、自分が教授を務めている学校のテスト用紙に気まぐれに書いたことがキッカケで「指輪物語」に繋がる一連の大作を生み出されたそうです。
「地下の穴ぐらに一人のホビットが住んでいました。」
In a hole in the ground there lived a hobbit.


● 続編である「指輪物語」に繋がる不思議な指輪との出会い。 これを身につけると「透明マント」のように姿が見えなくなります。

He guessed as well as he could, and crawled along for a good way, till suddenly his hand met what felt like a tiny ring of cold metal lying on the floor of the tunnel. It was a turning point in his career, but he did not know it. He put the ring in his pocket almost without thinking.


● 謎掛け合戦。姿が見えなくなるガジェット。 ポケットに入れた宝物… ハリー・ポッターでもよく似た展開がありました。これって児童ファンタジー物の定番なんでしょうか? それともJ. K. ローリングのトールキンへのオマージュ?


● あのお人好しのビルボが冒険の旅を続けるうちに、すっかりたくましくなりました。

“Well, are you alive or are you dead?” asked Bilbo quite crossly. Perhaps he had forgotten that he had had at least one good meal more than the dwarves, and also the use of his arms and legs, not to speak of a greater allowance of air. “Are you still in prison, or are you free? If you want food, and if you want to go on with this silly adventure—it’s yours after all and not mine—you had better slap your arms and rub your legs and try and help me get the others out while there is a chance!”


● ここからはかなりのネタバレ。 未読の良い子のみんなは決して見ないでね。

戦いが終わって主人公のビルボが帰途に着く描写が良いですね。 これが映画だったら、ほかの物の怪達との戦いのシーンがクライマックスとなり、その後すぐにエンドの字幕となるところですがこのお話では少し違います。 徐々に普通の暮らしに戻っていく、そんな余韻を残す感じです。 ホビットの村に帰ってきたビルボは、村人達にとって冒険を終えた勇者として知られるわけでもなく讃えられるわけでもありません。(冒険の旅に出ている間に亡くなったと思われていて、いとこに家財道具一式を競売にかけられているぐらいでした) ただの変わり者として周りのホビットたちからは距離を置かれます。 でもビルボはそんなこと、まったく気にしません。 冒険が彼を大きく成長させたのは事実ですし、彼はまた平穏な昔の暮らしに満足して戻っていったのでした。

● 冒険の旅から懐かしの我が家に帰ってきたビルボの家の中。 この挿絵、確かトールキン自身のペンによるものだったと思います。線画、線描画っていうのでしょうか。 味があります。
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それにしても、自分勝手なドワーフ達に連れ出され、ドラゴンと戦ったビルボ。(実際にドラゴンを仕留めたのは別人。 弓の勇者。) 本作は名作との評判をよく聞きますが、後に友情が育まれるとはいえ、どうもドワーフ達の身勝手さとビルボの人の良さに納得がいかないのですが… こんな読み方であってるんでしょうか? このあたり感情移入できなかったので、長い旅のお話の途中、ちょっと中だれ気味になってしまいました。ファンタジーはちょっと苦手かな。

The Hobbit

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