ジャンル: 小説(ロマンス)
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★☆☆
「逃げるは恥だが役に立つ」はハーレクイン・ロマンスである。
と言っても過言ではない。 最近話題のこのTVドラマにはハーレクイン・ロマンスシリーズ(以降、ハ・シリーズと呼ぶ)に不可欠な要素が必要かつ十分含まれているからだ(と思う…) 僕の洋書多読は雑食性で、今回このハ・シリーズにもチャレンジしたのだがこれがなかなか面白い。 チョコレート会社の買収がストーリーの伏線になっている。そこで邦題は「甘い週末」(2002年発刊)
本作のストーリーは、上述の「逃げ恥」と、ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアの映画「プリティウーマン」を足して2で割ったような感じでプロットの共通点が多い。 契約結婚。ビジネス上だけの約束なのに心惹かれ合う。でもお互い本心は言えないもどかしさ。男はバリバリのビジネスマンだが実は家庭の愛情に飢えている。彼女は貧しい出自でビンボーでだけど、心根が綺麗で成金達には欠けているキラリと光るセンスの持ち主。(この辺り、映画「タイタニック」のディカプリオの役回りにも通ずる。) やがて男は真実の愛に目覚める… 偽装結婚から本当に愛し合うカップル誕生というこの手の話は、ハ・シリーズから吉本新喜劇までによく見られる定番ストーリーだ。(昔、山田スミ子さんがよく彼女役を演じてました。田舎から出てきた親にバレちゃうけど結局は相思相愛になるオチも定番。) 物語テンプレートでもあるのかもしれない。 将来はAIで量産できたりして。
ハ・シリーズお約束の多少アダルティでホットなシーンもあり、結構コッテリ味。でも英語はとても読みやすく、この手の話に抵抗ない方は多読用にもオススメ。
Cinderella & the Playboy (Matched in Montana)
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