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hearthのお気楽洋書多読ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

One Hundred Years of Solitude (Gabriel Garcia Marquez) - 「百年の孤独」- 107冊目

小説(モダンクラシック)

ジャンル: 小説 (モダンクラシック)
英語難易度: ★★★
オススメ度: ★★★★☆

ただでさえ難解と言われるこの作品を英語で読むという暴挙に… 「時の娘」(105冊目) 同様、またwiki 先生のお世話になりました。 有名な話ですが主な男性登場人物の名前のほとんどがアルカディオかアウレリャーノ。「そちらのアルカディオさんはどちらのアルカディオさん?」て感じで。 あまりにも同じ名前で混乱するので、wiki で交互に見て確認しながら読み進めました。(ただしこれには注意が必要です。 クリスティの「アクロイド殺し」の登場人物紹介を読んだときにはエライ目にあいました。 まあ、自分がまいたタネだけど) 娘から邦訳本を借りてきて家系図のページを写真に撮り、それを参照しながらヨチヨチと読み進めてなんとか読了。(1967年発刊)

それにしても難解です。というか幻想的。 英文自体は難しくないのですが、ストーリーの意味が取れなくて読むのにとても時間がかかります。 それとも、もともと意味が通じるようなシロモノではないのでしょうかね。 やがて読み進めるうちに感じました。 誰が誰でを覚える必要はない。それぞれがストーリーを持っており、たくさんのアルカディオとアウレリャーノは代名詞のようなもので。 まるで、ジョジョの物語みたいに同じ名前の人々が入れ替わり立ち替わり主人公になっていく。 唯一ウルスラ(初代)のみが地に足が着いた現実の人で、他はみんなまぼろしだったんじゃないかと思ってしまいます。

メモポイント

● 有名なオープニングの一節を。
MANY YEARS LATER, as he faced the firing squad, Colonel Aureliano Buendía was to remember that distant afternoon when his father took him to discover ice.

レベッカは土を食う。壁を食う。 吐いたら中にはヒルがいる。
On a certain occasion José Arcadio looked at her body with shameless attention and said to her: “You’re a woman, little sister.” Rebeca lost control of herself. She went back to eating earth and the whitewash on the walls with the avidity of previous days, and she sucked her finger with so much anxiety that she developed a callus on her thumb. She vomited up a green liquid with dead leeches in it.

● 同じ名前の男たちの中で、大まかにはアルカディオ系が外向型、アウレリャーノ系が内向型と、ウルスラは考えていたらしい。
Úrsula, on the other hand, could not conceal a vague feeling of doubt. Throughout the long history of the family the insistent repetition of names had made her draw some conclusions that seemed to be certain. While the Aurelianos were withdrawn, but with lucid minds, the José Arcadios were impulsive and enterprising, but they were marked with a tragic sign.

●「博士の愛した数式」の様に、記憶がなくなることの対策として全ての身の回りのものに名札をつけた。

● レメディオス昇天。シーツにくるまって空へ舞い上がる。 夢の話を読んでるんだろうか。
Remedios the Beauty began to rise. Úrsula, almost blind at the time, was the only person who was sufficiently calm to identify the nature of that determined wind and she left the sheets to the mercy of the light as she watched Remedios the Beauty waving good-bye in the midst of the flapping sheets that rose up with her,

● 常に黄色い蝶がまとわりつく男、マウリシオの話。これも映画の様なイメージがある。 蝶の死とともに、マウリシオの死を受け入れたメメ。
Much time had passed when she saw the last yellow butterfly destroyed in the blades of the fan and she admitted as an irremediable truth that Mauricio Babilonia had died. She did not let herself be defeated by resignation, however.

● 4年と11ヶ月と2日、降り続いた雨。 魚が玄関から入って窓から出て行く。 なんとサイケデリックな映像。
The worst part was that the rain was affecting everything and the driest of machines would have flowers popping out among their gears if they were not oiled every three days, and the threads in brocades rusted, and wet clothing would break out in a rash of saffron-colored moss. The air was so damp that fish could have come in through the doors and swum out the windows, floating through the atmosphere in the rooms.

● アウレリャーノ大佐の死。 そこに意味はあるのか。 きっと意味なんか考えちゃいけないんでしょうね。 反乱軍に入ったことにも意味はなく、金魚のアクセサリーを作り続けることにも意味はない。溶かしては作り、溶かしては作りして、ただこの世に生を受けたので、過ぎゆく時間にお付き合いせざるを得なかった。 そう思えば自分自身や自分の親たちの人生も大して変わらない気がします。 みんな孤独の中で生きている。

● 小説の終盤ではブェンディア家の人々に訪れる様々な臨終の情景がグロテスクかつ静謐に描かれています。 アウレリャーノ(第六世代?)の友が一人去り二人去り、街の大通りの荒廃が進み少しずつしかも終わることのなく朽ちていく様子は映画のシーンを観ているようでした。


そして一番最後のページ(しかも後半の段で)。 最後の最後になってとてつもない高みからジェットコースターに乗って落ちて行くかのよう。 そして続くシンとした静寂に戻る恐ろしさ。 この最後の数行を読むだけで、この長くて難解な話を読んだ甲斐がありました。

One Hundred Years of Solitude (Marquez 2014)

One Hundred Years of Solitude (Marquez 2014)

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