hearthのお気楽洋書多読ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

The Daily Drucker (Peter F. Drucker) - 「ドラッカー 365の金言」- 148冊目

ジャンル: ビジネス・経済
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

ドラッカーの様々な著作から拾った日々の名言集。日めくりカレンダーの「今日のひと言」のように味わって読むべし。 (2009年発刊)

ドラッカーの著作全般に感じる事ですが、経営書ではなく松下幸之助翁が著したような自己啓発本であると思えます。 これは決して揶揄しているつもりではありません。 京セラの創業者である稲盛和夫さん(「A Compass of Fulfillment 」68冊目に感想)も説かれていますが、経営には哲学が必要でありその心構えが記されていると感じました。

惜しむらくは本作、示唆に富んだ言葉が多いのですがどうしてもブツ切れ感が否めません。 著者の言わんとしているエッセンスだけを取り出しているので、その周りの主張の厚みに当たる部分が不足しており読んでいても理解度がやや低くなる嫌いがあるようです。 やはり一つの著作を通して読むことをオススメします。 以前に「Management 」を読んだ時にはずいぶんと感銘を受けたことを覚えています。


メモポイント (少し長めになりますが…)

● 能力不足、知識不足、不注意、マナーが悪い。 これらは何とか後に改善できるかもしれないが、どうにも救いようもない性質がある。 それは「不誠実」なことだ。

They may forgive a person for a great deal: incompetence, ignorance, insecurity, or bad manners. But they will not forgive a lack of integrity in that person.


● 任せる技術。 彼らには「失敗する」余地が必要である。

Do you micromanage your employees? Start empowering them by making sure they are trained properly to do their jobs, and then give them responsibility to do it. Provide room for failure.


● 人を雰囲気で採用しちゃいかん。 客観的、科学的な手法を取るべし。 Kahnemanの「Thinking, Fast &Slow」(72冊目に感想)にも似たようなことが書いてありました。

Don’t hire people based on your instincts. Have a process in place to research and test applicants thoroughly.


ドラッカーが繰り返し主張しているポイントとして「knowledge worker」となることの重要性があります。 知識を身につけて生産性を高める。 時間で労働の効果を測る時代は既に過去のものとなりました。 これからは学ばざるものは淘汰されるという事なのでしょうね。

Six major factors determine knowledge-worker productivity.
1) Knowledge-worker productivity demands that we ask the question: “What is the task?”
2) It demands that we impose the responsibility for their productivity on the individual knowledge workers themselves. Knowledge workers have to manage themselves. They have to have autonomy.
3) Continuing innovation has to be part of the work, the task, and the responsibility of knowledge workers.
4) Knowledge work requires continuous learning on the part of the knowledge worker, but equally continuous teaching on the part of the knowledge worker.
5) Productivity of the knowledge worker is not—at least not primarily—a matter of the quantity of output. Quality is at least as important.
6) Finally, knowledge-worker productivity requires that the knowledge worker be both seen and treated as an “asset” rather than a “cost.” It requires that knowledge workers want to work for the organization in preference to all other opportunities.


ぼくの好きな上方落語阿弥陀池」の御隠居さんも、新聞を読まず知識を得ようとしない粗忽者にknowledge-workerの重要性について、こう諭していました。
「せやさかい新聞を読めちゅうとるやろ。 物事を知ろうとせんから、そないしてコロッと騙されるんや」
はい、心します。

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