hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Xは、hearth@洋書&映画)

The Marriage Surrender (Michelle Reid) -「奪われた贈り物」- 311冊目

ジャンル: 小説 (ロマンス)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

ツァラトゥストラ」(310冊目)みたいな、ややこしいのを読んだ後は分かりやすい本を読みたくなります。 肩が凝らなくて簡単な英語でアッサリ読めるもの。 よくインスタのストーリーで流れてくるシリーズ物のショートドラマってありますよね。 1回の配信が5分で終わるような、そう復讐や不倫なんかあってドロドロとした中国製やアメリカ製のドラマみたいなやつ。 ついつい見ちゃって気がつくと1時間以上も経ってたりしてクセになります。 んで、どうせ同じ時間を使うのなら、その手の話を洋書で読んでみようかと思って探してみると、出てくる、出てくる! ハーレクイン系で結構提供されてました。 そんな中で手にした一冊です。

 ストーリーは分かりやすい。 粗筋を少し。 絶世の美男子で金持ち投資家のイタリア男サンドロは、あるレストランでウェイトレスをしていた清楚で可憐な美女ジョアンナに一目惚れ、相思相愛となり結婚。しかしその結婚式の直後にジョアンナは忽然と彼の前から姿を消す。彼女に何があったのか。サンドロは手を尽くして探すがジョアンナは帰ってこない。 二年の月日が経ち、ほぼ諦めかけていたころ、思い詰めた口調で彼女から電話があった。「一度話がしたい」 やっとの思いでジョアンナと再会できたサンドロが耳にしたのは「借金をしている。お金を貸して欲しい」とのジョアンナの言葉だった。少しやつれてはいるが清楚な雰囲気は変わっていないジョアンナ。 あれほど借金を嫌い派手なことが苦手だった彼女に何があったのか。そしてお金を借りることの代償としてジョアンナがサンドロに提案したのは「離婚して身勝手な妻から彼を解放してあげる」ということだった。 まだジョアンナを愛し続けているサンドロ。 離れて行こうとする彼女を必死になって取り戻そうとするが彼女の心は頑なに閉ざされていた。 また、表面上はサンドロのことを拒絶する彼女ではあったが、心の底ではまだ彼のことを深く愛していることが隠しきれず、その態度の端々に現れている。 はたしてサンドロはジョアンナの心を取り戻せるのか。
(1998年発刊)


メモポイント

  • ストーリーも終盤。 サンドロが自分のことを嫌いになるようにジョアンナは彼を拒絶し逃げ出し悪態をついてみるが、サンドロの根気強い愛情は変わらなかった。 しかしそんなサンドロもあまりにも頑な彼女のことをついに諦めてしまいそうになる。そして捨てゼリフのように彼女に語った一言が彼女の闇を取り除いた。 「サンドロが私から離れていく…」 焦り始めたのは今度は彼女の方だった。

 Abruptly she was on her feet again, shivering, cold—so cold it struck at the very heart of her. Cold with fear. But this fear was different from the one she was used to feeling, because it came from a fear of losing, not the old fear of giving.
 Sandro was beginning to see her as a lost cause. He was going to give up on her!
 That was when the panic flared—again, not the old panic but a new panic, which set her moving jerkily towards the bathroom with the certain knowledge of what she had to do if she wanted to make things right between them ringing like a warning bell inside her head. It had her quickly stripping off and showering her clammy body. Had her hurriedly tugging a long white bathrobe over still damp skin with shaking fingers
 She didn’t know if she could carry it right through to its natural conclusion, but she was certainly going to try!
 The rest of the apartment was quiet when she stepped out of her room, so quiet she began to fear that Sandro might well have left it altogether! That fear tagged itself on to the end of every other fear she was desperately trying to wage war with as, to the pulsing rhythm of her own tense heartbeat, she made herself walk down the hallway to the room she had not let herself enter in three long years.
(中略)
 His face told her nothing, nor his stone-still stance.
 ‘I love you so much, Sandro,’ she burst out anxiously. ‘Please don’t give up on me yet. At least let me try to be a proper wife to you!’
(中略)
 Relief broke from her on a stifled sob, then she was across the room and throwing herself against him, feeling his arms close around her, wrapping her own arms tightly around him.

 ジョアンナにいろいろ辛い過去があったのはよく分かる、だけどここまで頑なにダンナさんを拒まなくてもいいのにな、という感想です。 まあとりあえずハッピーエンドで良かった。 面白かったんで他にもこのシリーズで探してみようかな。

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