ジャンル: その他
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★☆☆☆
今回は英語発音の参考書です。 昔、英語検定試験の二次面接対策用として買ったものです。 アマゾンのレビューポイントがとても高かったことが本書を購入する決め手になりました。 英会話の際に特にリエゾンを意識して話すようになったのもこの本を読んでからのことです。 誰にでも効果があるのかどうかは分かりませんが個人的には役に立ちました。 (2000年発刊)
改めて説明するまでもないでしょうが、リエゾンとは連続した単語を発音する時に前後の繋がりにより発音が変化することです。 後ろの単語の始まりが母音の場合、前の単語の終わりの子音の発音が変化します。 初耳の人にはナンノコッチャって感じですね。 例えば、"Can I have an orange?" であれば、「キャン、アイ、ハヴ、アン、オリンジ」とブツ切れで読むのではなく、滑らかに一つの言葉のように発音します。 「キャナイハヴァノーリンジ?」という具合に。 少し照れ臭い感じもありましたが、これぐらい大げさにナリキリでやらなきゃ面接では伝わらないと知りました。 ある程度発音ができるようになると、リスニングにも効果が出てきていたようです。
いずれにしても、面接試験は度胸と愛嬌、余裕を見せるハッタリが必要だと感じます。 これって実際のシーンでも同じですよね。 文法を考えたり単語を考えるあまりに焦りが出ると緊張感が先方にも伝わります。 言葉が出なければ別の表現を探してみるクセをつけて、プリミティブな単語でも自信たっぷりに伝える方がうまくコミュニケーションできると実感しました。
話は変わって。
このブログをご覧いただいている方の中には英語学習に興味を持たれている方も多いと思います。 僕も発展途上の英語学習者でありますが、同好の士の参考になればと思い、以前に読んだブログでとても印象に残ったコラムがありましたので少しご紹介をしたいと思います。 それは「アイデア大全」という著書で有名な読書猿の中の人、くるぶしさんの書かれたものです。(村上春樹さんが書いたものの引用のようですが) 英語に触れ合おう、関わろうと考える人には、心構えの点で参考になるのではないでしょうか。 僕は英語を読むことに疲れた時など、ことあるごとにこのコラムを思い出します。 以下、引用です。
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[むかし村上春樹が書いてた、英語が読めるようになるほとんど唯一の方法、というか「生き方」]
たいていの英語学習法は、程度の差こそあれ、とりあえず効果はある。
差があるといっても、大したものではない。あっても、せいぜい10倍くらいだ。
大きな差が生まれるのは、つまるところ、続けるか/やめるか、やるか/やらないかの違いからである。
英語有りの人生を選び続けるかどうかだ。
選ばないのも、もちろん有力な選択肢だ。人生には、英語より有益で、しかも楽しいことがたくさんある(たとえば、水泳とか)。
(中略)
英語を読めるようになるには、英語を読むしかない。
どんなトリックや搦め手を用いようとも、どんなメソッドや教授法を選ぼうとも、読むことを代替する手段はない。
読むことを避けては、どうにもならない。 問題は、どうやって自分を「英語を読む」ことに追い込み陥れるかだ。
英語以外のものは読まないことによって、と村上春樹はいう。
本はもちろん、新聞や雑誌、電車の吊り広告すら読まない。
メールもブログもSNSもTwitterも、日本語はダメだ(みたいなことは、古い文章なので書いてないが、当然の帰結である)。
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読まない理由はいろいろ思いつく。 でも結局は読むところからしか始まらない。読んだ人は伸びるし、読まない人は伸びない。 これに尽きるのでしょう。
ご興味ある方、「読書猿、英語」で、ぜひググってみて下さい。 くるぶしさんのブログには、他にも本好きを唸らせる記事がいっぱいあります。 「知の巨人」に出逢えますよ。
- 作者: Ann Cook,Holly Forsyth,Nathalie Jean-Barth,Randy Gossman,Erik Scott
- 出版社/メーカー: Barrons Educational Series Inc
- 発売日: 2012/09
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