ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆
クリストファー・スタイナーの「アルゴリズムが世界を支配する」の原書。 (2012年発刊) 人間にしか扱えないと今まで思われていた高度な知的生産活動の殆どが、実はもうコンピュータで代替できるんだよ、という事をこれほどまでに突きつけられるとは… 株や先物取引ならまだしも、作曲や映画の脚本までアルゴリズムでカバーできるなんて、人はこれから何すりゃいいの?
メモポイント
● 突き詰めて言えば、アルゴリズムとはとても平凡な指示事項を組み合わせて、驚くべき理想的な結果を生み出す手続きのことだ。
● 創造性なんて幻想なのかもしれない。 一見すごく複雑に見えるが、それは純粋なロジックが集まっただけのもの。 天才たちの仕事も二進法で表すことのできるロジックを大量に組み合わせたもの。
ぼくはコンピュータのプログラムなど全く組めないけど、このアルゴリズムの考え方は毎日の仕事の効率化に活かせるように感じた。これはつまり「仕組み作り」なんじゃないかな。コンピュータを使わなくても一見複雑に見える物事を分解して一つ一つの手続きに落とし込む。 その手順どおりに進めればそこには気まぐれや判断のブレがない。これはまさに効率化だ。 コンピュータは処理を速めることはできるけれど、「仕組み作り」そのものはコンピュータが考え出すわけじゃない (シンギュラリティの話は置いといて) 。自動化だらけの未来社会では、仕組みを作り出せる人がコンピュータに仕事を奪われない人なのかもしれない。
ご興味ある方は、IBMが開発したワトソン誕生記の「Final Jeopardy 」(28冊目)もオススメ。
Automate This: How Algorithms Took Over Our Markets, Our Jobs, and the World
- 作者: Christopher Steiner
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