ジャンル: 小説(SF)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆
死ぬ瞬間って、頭の中ではどのように感じているんだろう。 それが分かった時にはもうすでにあちらの世界の住人なんだろうけど。 臨死状態の心の動きをリアルに表現した コニー・ウィリスによる2001年発表の作品。
ジョアンナは臨死体験の聞き取りを行っている認知心理学者。 人工的に臨死体験を作り出す手法を開発した神経内科医リチャードとともに研究を進めるのだが、ついにジョアンナ自身が実験台に… とっても長い話だけど途中でショッキングな展開もあり飽きさせません。
メモポイント
● 知りたいのはドラえもんのポッケの様なリチャードのポケットの構造。
● 長期療養中の少女メイシーがいい。 利発な彼女と女医のジョアンナとの友情。人を助けたいと思う時、人はこんなにも限界を超えて頑張れるのか、というところ、思わず涙目に。
● 具体名を出すとネタバレになるので誰とは言わないが、ある登場人物の実際の臨死段階の描写があまりにも美しく、そして静かで悲しい。その描写は映画のシーンを見ているようで鳥肌立った。 自分が死ぬ時にもこんな風に感じるのかな。
同じシーンがデジャブの様にこれでもかってほど、繰り返し繰り返し出てくるので、この話が苦手な人もいるかも。 涼宮ハルヒのエンドレスエイトみたいに、気合を入れて読むべし! ぼくにとっては面白かった。 読む価値、きっとあります。
- 作者: Connie Willis
- 出版社/メーカー: Bantam
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
にほんブログ村