ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆
どーも。 数学の雰囲気には憧れるが、まったくベースとなる知識のない僕です。
さて、今回は名著との誉も高いG. ポリアの「How to Solve It (いかにして問題をとくか)」です。 元々は数学の問題を解くうえでのアプローチについて説いた古典とも言える参考書です。 また、未知の分野について問題を調べて解決する際の指南書として、専門分野を飛び越えて今でも人気の一冊です。 理系人以外の人にも門戸が開かれているようでありがたい。 問題解決の手法について、こういった「気づき」を与えてくれる本は重宝しますね。 James Young の「A Technique for Producing Ideas」(143冊目に感想)とか、読書猿さんの「アイデア大全」とか。(1945年発刊)
メモポイント
● Four principles 数学の問題を解く際の四つの原則。 品質管理手法のPDCAサイクルとよく似ています。 こちらが原型か?
- First, you have to understand the problem.
- After understanding, then make a plan.
- Carry out the plan.
- Look back on your work. How could it be better?
● Heuristic 数学的発見学。 正確性を突き詰めるにはぴったりじゃないけど、おおよその結果を導き出すために使う思考の便利グッズ。 書き写すにはいささか量もあり。 Analogy (類似), Generalization (一般化), Induction (誘導) などなど。 詳しく知りたい方はググッてみて下さい。
● 最良のアイデアとは。批判的検討もせずに受け入れれば損なわれるもの。 一方、批判的に吟味を重ねることによってさらに磨かれるもの。
The best of ideas is hurt by uncritical acceptance and thrives on critical examination.
ちなみに、昭和の始めごろに丸善が出版した和訳本のカバーデザインが秀逸。レトロなタッチで現代アートっぽく、なんか柳原良平さんの描くイラストみたい。 好きなタイプの装丁です。
How to Solve It: A New Aspect of Mathematical Method (Princeton Science Library)
- 作者: G. Polya
- 出版社/メーカー: Princeton University Press
- 発売日: 2014/10/26
- メディア: Kindle版
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