hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

Outbreak (Robin Cook) - 「アウトブレイク - 感染」- 196冊目

ジャンル: 小説(推理)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

ロビン・クックによる医療ミステリー、というか医療ホラー小説。 死亡率90%以上といわれるエボラ出血熱がアメリカ本土で猛威を振るうというお話。 CDC(Center for Disease Control)という存在をこの本で初めて知りました。 その後、英語ニュースを聞いていると結構このCDCという組織を耳にします。 そのたびにこの小説を思い出したものでした。

感染源となったエボラの核を調べたところ、感染が報告されるのは隣接した地域ではないにも関わらず同じウイルスからの可能性が極めて高かった。 そしてそのウイルスが発見された場所はいずれも医療施設であり、医者とその患者たちが被患している。 この感染源を繋ぐミッシングリンクは何なのか? キュートな新人女医のMelissaがCDCの命を受け自身の命を危険に晒しながらも謎の解決に乗り出す!
(1987年発刊)

内容はシリアスな感じで始まりますが、後半に行くに連れて冒険活劇風に展開します。 好みが別れるところかもしれません。ちょっと軽い感じですが、ハラハラドキドキさせてくれること請け合いです。

作者のRobin Cookはドクターの経歴を持っていて、他にも医療ミステリーを書いています。手塚治虫マイケル・クライトンコナン・ドイル同様、医学部出身の作家はリアルな描写がウリですよね。 そう言えばチェーホフサマセット・モームも医者だったらしいですよ。

Outbreak

Outbreak

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The Meaning of It All ( Richard P. Feynman) - 「科学は不確かだ!」- 195冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆

「さーて、今回のファインマンさんは…」

ワシントン州立大学で3夜に渡って行った記念講演をまとめたものです。 没後10年ほどしてから発刊されました。 科学に対する考え方・姿勢や社会との関わりについて門外漢にも分かりやすく講義されています。 分かっていない事、懐疑心を持って問題に当たる事の重要性を唱えています。

さて、今回の講演は、
"The Uncertainty of Science" 「科学は不確か」
"The Uncertainty of Values" 「価値は不確か」
"This Unscientific Age",「非科学の時代」

の三本でーす。
(1998年発刊)


メモポイント
● 科学には想像の余地がないと考えている人たちがいる。これは驚きだ。芸術家が考えるようなものとは違うけれども科学には想像する力が必要だ。

It is surprising that people do not believe that there is imagination in science. It is a very interesting kind of imagination, unlike that of the artist. The great difficulty is in trying to imagine something that you have never seen, that is consistent in every detail with what has already been seen, and that is different from what has been thought of; furthermore, it must be definite and not a vague proposition. That is indeed difficult.

本コレ。 思考実験とはまさに想像力の賜物です。 アインシュタイン相対性理論に導いたのも想像力があるゆえ。観察で得られた結果に対して矛盾のない仮説を立てる。 想像力無くしてはとてもなし得ない。



● パワーとは価値である。パワーを使った結果が良くなるか悪くなるかとはどのようにパワーを使うのかで決まる。 しかしパワーそれそのものが価値であることは揺るがない事実である。 「いいも悪いもリモコン次第」(古いですね…)

I think a power to do something is of value. Whether the result is a good thing or a bad thing depends on how it is used, but the power is a value.


● そんなこと知らないでよく生きていけますね、という人がいる。何いってんだか。僕はいつも知らないことだらけの中で生きている。 どのように知っていくか(理解していくか)という事こそ僕が大事にしていることなんだ。

Some people say, How can you live without knowing? I do not know what they mean. I always live without knowing. That is easy. How you get to know is what I want to know.


● 例外があるって事は、その法則が間違っているって事だ。 これは科学の原則だ。 もし、ある法則に例外があるとして、その例外が実際に起こっているのなら、その法則自体が不完全なんだよ。

The exception proves that the rule is wrong.” That is the principle of science. If there is an exception to any rule, and if it can be proved by observation, that rule is wrong.




この読書感想ブログで何度か書いていますが、僕はファインマンさんの大ファンです。 科学に対する子供のような無邪気な好奇心、権威に対する反骨心。 ちょっとエッチで夜な夜なストリップ劇場に通っていたというツワモノ、単なる人格者ではないところまでも彼の魅力のうちだと思っています。
で、ファインマンさん本のおススメはなんといっても「Surely You’re Joking, Mr. Feynman!」でしょう。(感想は134冊目) 彼の魅力が満載です。 ファインマン関連本が初めての方はこちらを先に読まれることをぜひオススメします!

The Meaning of It All: Thoughts of a Citizen-Scientist (Helix Books) (English Edition)

The Meaning of It All: Thoughts of a Citizen-Scientist (Helix Books) (English Edition)

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Of Mice and Men (John Steinbeck) - 「二十日鼠と人間」- 194冊目

ジャンル: 小説(モダンクラシック)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆

スティーブン・キングに「グリーンマイル」というホラー小説があります。(感想は65冊目) 映画も有名です。 コーフィーという大男が主人公なんですが、キングのこの小説は本作「Of Mice and Men」をモチーフにしているのでしょうかね。 設定がとても似ているように思えます。

子供のように純真、だけど少しオツムの弱い大男のレニー。 そして彼の兄貴分であり面倒を見ている機転の利いた小男のジョージ。 アメリカの農場を渡り歩く出稼ぎ労働者の二人が出会った悲劇。 なんとまあ切ない話ではありますが、この小説のベースには弱き者達、救いなき者達への共感に溢れているように思えます。 灰谷健次郎の作品のような切なさを感じました。読み始めは少し難しいと感じましたが、中盤に入るとストーリーが急展開してドンドン引き込まれていきます。(1937年発刊)


メモポイント(かなりネタバレあり。未読の方は読まないで下さい)

● 二人の関係。 ジョージが一方的に迷惑をかけられていると思いきや、さにあらず。 レニーの存在はジョージの心の支えでもあった。 二人は互いに精神面で依存していた。 辛い労働のあと、二人の将来の夢を語ってくれとレニーがジョージにせがむのが二人のいつもの決まり事だった。

ジョージ、もしおでがじゃまなんなら、おで、ひとりでほら穴みつけてくらすようにする。 もうジョージにはめいわくかけらんねえ」
「レニー、バカ言うんじゃねえぞ。俺にはお前にずっとそばにいてもらいてえんだ。 勘弁して欲しいのはお前のあの馬鹿力で、可愛がろうとしたハツカネズミをすぐに殺してしまうことさ。 俺が代わりに仔犬を見つけてやるよ」

George looked quickly and searchingly at him. “I been mean, ain’t I?”
“If you don’ want me I can go off in the hills an’ find a cave. I can go away any time.”
“No—look! I was jus’ foolin’, Lennie. ’Cause I want you to stay with me. Trouble with mice is you always kill ’em.” He paused. “Tell you what I’ll do, Lennie. First chance I get I’ll give you a pup. Maybe you wouldn’t kill it. That’d be better than mice. And you could pet it harder.”


● 農場主の息子の嫁。 娼婦あがりではすっぱ娘、だけどキレイ。 可愛いものが好きなレニーは思わず無邪気に彼女の髪に触れてしまう。恐れた彼女が騒ぎ始めたので、パニックになり力づくで抑えようとしてしまう。

「たのむから、大声ださないでくれろ。 おで、またジョージにおこられてまうよ」
そして悲劇が訪れる。ゾッとするシーン。

Lennie was in a panic. His face was contorted. She screamed then, and Lennie’s other hand closed over her mouth and nose. “Please don’t,” he begged. “Oh! Please don’t do that. George’ll be mad.”
She struggled violently under his hands. Her feet battered on the hay and she writhed to be free; and from under Lennie’s hand came a muffled screaming. Lennie began to cry with fright. “Oh! Please don’t do none of that,” he begged. “George gonna say I done a bad thing. He ain’t gonna let me tend no rabbits.” He moved his hand a little and her hoarse cry came out. Then Lennie grew angry. “Now don’t,” he said. “I don’t want you to yell. You gonna get me in trouble jus’ like George says you will. Now don’t you do that.” And she continued to struggle, and her eyes were wild with terror. He shook her then, and he was angry with her. “Don’t you go yellin’,” he said, and he shook her; and her body flopped like a fish. And then she was still, for Lennie had broken her neck.

レニー、悲し過ぎる。 恐ろしい事をしてしまった事をよく理解できていない。 分からない者の哀れさ。 罪の意識がなかったとしてもそこに罪はハッキリと存在する。無知とはその存在自体が罪であるのかもしれない。自らの衝動による破壊的なパワーを抑えることができない。 これはまさに野生の獣だ。普段は穏やかな獣。 その力があまりにも強過ぎるがあまり周りを不幸にしてしまう。終盤からの怒涛の展開に思わずページをめくる手が止まらない。


● 怖くなって逃げ出したレニー。 「何かあったらここに隠れてろ」とジョージが教えてくれた二人の秘密の場所。 レニーはやはりそこにいた。 ジョージに会えてホッとしたレニー。お決まりの夢語りをジョージにねだる。 二人の最期の時間が刻々と近づいていた。

ジョージ、おで、きっとおめえがすんごくおこってるっておもってた。 おで、悪いことしたから」
「怒ってなんかないさ、レニー。 怒ってなんかいるもんか。 これだけはお前に知っておいて欲しいんだ」
レニーを捕まえようとする男達の声が遠くに聞こえてきた。 レニーに向こうを向かせるジョージ。 そしてゆっくりと銃を持ちあげた。

“Go on, George. When we gonna do it?” “Gonna do it soon.”
“Me an’ you.”
“You . . . an’ me. Ever’body gonna be nice to you. Ain’t gonna be no more trouble. Nobody gonna hurt nobody nor steal from ’em.”
Lennie said, “I thought you was mad at me, George.”
“No,” said George. “No, Lennie. I ain’t mad. I never been mad, an’ I ain’t now. That’s a thing I want ya to know.”
The voices came close now. George raised the gun and listened to the voices.

男たちからリンチされる前に、最後に自らの手でレニーを楽にさせたジョージ。 老犬を楽にさせるのは飼い主である自分がやるべきだった、とカールソンが後悔していたシーンからのつながり。レニーは幸せなままで逝ったに違いない、そう思いたい。


● そして農園の労働者仲間のスリム。 酸いも甘いも噛み分けた奴。 ジョージの孤独を唯一理解できた男。 彼の存在がこの話にほんの少しだけ温かみを与えてくれているようです。

“Yeah. Tha’s how.” George’s voice was almost a whisper. He looked steadily at his right hand that had held the gun.
Slim twitched George’s elbow. “Come on, George. Me an’ you’ll go in an’ get a drink.”
George let himself be helped to his feet. “Yeah, a drink.”
Slim said, “You hadda, George. I swear you hadda. Come on with me.” He led George into the entrance of the trail and up toward the highway.



生きてることは ただそれだけで
哀しいことだと 知りました

Of Mice and Men: Teacher's Deluxe Edition

Of Mice and Men: Teacher's Deluxe Edition

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Presentation Zen (Garr Reynolds) - 「プレゼンテーション Zen」- 193冊目

ジャンル: ビジネス・経済
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★☆☆☆

会社でごくごくたまに海外幹部の前でプレゼンテーションをする機会があります。 しかし、コレは何度やっても慣れませんね。 頭真っ白になってしまう。 ホントに苦手です。 で、何かの参考になればと思い本作を手にしました。 感想としては、ウーン…

はっとするポイントもあるのですが、どうも著者の「日本かぶれ」というか、オリエンタルエキゾチックを利用する臭みを感じてしまいました。 著者は日本でのビジネス経験が豊富だそうで、禅に代表される日本の精神性をずいぶんと礼賛してくれているのですが、なんかしっくり来ません。 作者の脳内で変換されたバーチャル日本、観光用日本、という感じでしょうか。 米国の方々の中には、日本の禅に何かエキゾチックな精神性を求めている人が多いようなので、そんな人達向けには効果ありなのでしょう。

著者のプレゼンテーションスライドのスタイルは、それはそれで確立されたものである事は納得できます。しかしそのアプローチのみが正解かと言われるとどうなんでしょう。 どちらかと言えば「好み」の問題ではないのかと。 上手く言えないんですが、なんかこうフワッとしているというか、禅の言葉を多用して深遠っぽい事を言おうとしているように感じてしまうのです。
スキルとしてのプレゼンテーション技術そのものはとても優れていると感じました。 上に述べた違和感が無ければもっと僕にはしっくり来たんだろうと思います。
(2008年発刊)


メモポイント
(とは言いつつも良いと感じた点も多くありました。以下、抜粋です。)

● シリアスな人が必ずしもビジネスに向いているわけではない。 笑顔の人の方がクリエイティブ。

Indian physician Madan Kataria points out in Pink’s book that many people think that serious people are the best suited for business, that serious people are more responsible. “[ But] that’s not true,” says Kataria. “That’s yesterday’s news. Laughing people are more creative people. They are more productive people.”
昔、海外の来客とのビジネスミーティングで。 よく「雰囲気がシリアス過ぎる、もっとリラックスして」と言われたことがありました。気持ちがいっぱいいっぱいで、相手にどのような印象を与えるのかについて気が回らなかったのでしょう。

● プレゼン資料を作るとき。 いきなりパソコンに向かっちゃダメ。 まずは、ペンと紙でラフな絵コンテを作ること。コレが自由な発想を促す。

In fact, the software makers encourage this, but I don’t recommend it. There’s just something about paper and pen and sketching out rough ideas in the “analog world” in the early stages that seems to lead to more clarity and better, more creative results when we finally get down to representing our ideas digitally.


● プレゼン前に資料を配布。 これは死のキス。みんな資料をじっと見て、あなたの方は見向きもしなくなるでしょう。

Never, ever hand out copies of your slides, and certainly not before your presentation. That is the kiss of death.
(David Rose氏の孫引き)


● 少し長いけど、この日本のある経営者のプレゼンスタイルは参考になる。 これこそがグッとくるプレゼン!

Earlier this year, in fact, I saw a fantastic presentation by the CEO of one of the most famous foreign companies in Japan. The CEO’s PowerPoint slides were of mediocre design, and he made the mistake of having not one but two assistants off to the side to advance his slides to match his talk. The assistants seemed to have much difficulty with the slideware and often the wrong slide appeared behind the presenter, but this powerful man simply shrugged his shoulders and said “… ah doesn’t matter. My point is….” He moved forward always and captivated the audience with his stories of the firm’s past failures and recent successes, stories which contained more captivating and memorable practical business lessons than most business students will get in an entire semester or more.

(中略)
Trust me, this is very rare in the world of CEO presentations. There are four essential reasons for his success that night: (1) He knew his material inside and out, and he knew what he wanted to say. (2) He stood front and center and spoke in a real, down-to-earth language that was conversational yet passionate. (3) He did not let technical glitches get in his way. When they occurred, he moved forward without missing a beat, never losing his engagement with the audience. (4) And he used real, sometimes humorous, anecdotes to illustrate his points, and all his stories were supremely poignant and relevant, supporting his core message.


関連本です。
禅とプレゼンと言えばこれは欠かせないでしょう。
Carmine Gallo「Presentation Secrets of Steve Jobs」(85冊目)

また、シンプルを是として生産性を高めることについて知りたいのであればオススメなのが、
Ken Segall「Insanely Simple」(52冊目)
これはホントに良書です。 いちいち納得できます。 こちらもぜひ。

Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery (Voices That Matter)

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Cosmos (Carl Sagan) - 「コスモス」- 192冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度:★☆☆
オススメ度: ★★★☆☆

コーネル大学教授カール・セーガン博士による1980年代に放映された同名のTVシリーズが有名。 日本でも一大ブームを巻き起こしました。 博士はもう亡くなられましたが当時はNASAとの協力のもと惑星探査計画にも深く参画されていました。マリナー、バイキング、ボイジャー計画、懐かしいですね。

この「COSMOS」はテレビ番組の印象がとても強く、まだ小学生か中学生だった頃の僕も熱心に見た覚えがあります。 大人になって本書を手にしたのもそれがキッカケでした。 番組の中で歴史上の科学者達の逸話を再現するドラマが演じられるのですが、これが印象に強く、特にケプラーとティコ・ブラーエによる惑星軌道の発見のエピソードは面白かった。 金属製の付け鼻を付けたティコの映像も今でも思い出します。(若い頃、決闘で鼻を削ぎ落とされたとか)

確かこんな話でした。 ケプラーは理論天文学者でした。 彼は数学(幾何学)を根本にした「こうあるべき」との惑星の軌道を考え出しますが、それが実際の観測データとどうも一致しない。 当時の観測データの精度はかなり高かったようで (ティコ・ブラーエは当時の第一級の観測マンでした)、この観測データが誤っている可能性は低かった。 実際のところケプラーの理論は不完全でした。 一方、ティコは実際の惑星の軌道を正確に捉えることはできましたが惑星軌道の理論上の裏付けを行う事ができずにその生涯を終えます。 ティコの死後に彼の意思を継いだケプラーは、さんざん試行錯誤を繰り返した後に惑星の軌道が円ではなく楕円であることに思い至ります。 この辺りの展開、テレビ番組でとてもワクワクしながら観ていた事をうっすらと覚えています。
(1980年発刊)


メモポイント
● 私たちの身体は星くずでできている。

The nitrogen in our DNA, the calcium in our teeth, the iron in our blood, the carbon in our apple pies were made in the interiors of collapsing stars. We are made of starstuff.


● 科学上の仮説は間違いがいっぱい。 でもそれでいいんだ。 自らを疑って修正しようとするプロセスこそが科学であり、健全な発展につながる。

There are many hypotheses in science that are wrong. That’s perfectly alright; it’s the aperture to finding out what’s right. Science is a self-correcting process. To be accepted, new ideas must survive the most rigorous standards of evidence and scrutiny.


● 嫌な奴がいても宇宙規模からみればとても貴重。 地球上に生を受けることの尊さよ。

There will be no humans elsewhere. Only here. Only on this small planet. We are a rare as well as an endangered species. Every one of us is, in the cosmic perspective, precious. If a human disagrees with you, let him live. In a hundred billion galaxies, you will not find another.


以前にも、科学啓蒙書シリーズとしてアシモフ「Asimov’s New Guide to Science 」(150冊目)も紹介しましたがこれは基礎知識を仕入れるのに結構お役立ち本。
あと、宇宙人って本当にいるのかなーって考えてる人にはコレ。「If the Universe is Teeming with Aliens... Where is Everybody? (広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由)」(98冊目)

Cosmos

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The Hobbit (J.R.R. Talkien) - 「ホビットの冒険」- 191冊目

ジャンル: 小説(児童)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★☆☆☆

名作「指輪物語」を読む前に、前日譚としてまずはこちらという事で読んでみました。 なんだこれ。なかなか可愛いらしいオープニング。ドワーフ(小人)たちの登場シーンはなんだかワサワサとしてて「どんぐりと山猫」みたい。宮沢賢治のお話を思い出します。 難しい単語もなく英文はとても読みやすい。 ただし登場人物が多過ぎる。(ドワーフだけで13人も!) とてもじゃないけど覚えきれません。
主人公はホビット族のビルボ。 礼儀正しくかなりのお人好し。 突如現れた見ず知らずのドワーフ達の無茶な頼みを断り切れず、ドラゴンに奪われた彼らの国土と宝を取り返すべく一緒に冒険の旅に出る。
(1937年発刊)


メモポイント
● 有名な冒頭の一節。 トールキンがこのフレーズを、自分が教授を務めている学校のテスト用紙に気まぐれに書いたことがキッカケで「指輪物語」に繋がる一連の大作を生み出されたそうです。
「地下の穴ぐらに一人のホビットが住んでいました。」
In a hole in the ground there lived a hobbit.


● 続編である「指輪物語」に繋がる不思議な指輪との出会い。 これを身につけると「透明マント」のように姿が見えなくなります。

He guessed as well as he could, and crawled along for a good way, till suddenly his hand met what felt like a tiny ring of cold metal lying on the floor of the tunnel. It was a turning point in his career, but he did not know it. He put the ring in his pocket almost without thinking.


● 謎掛け合戦。姿が見えなくなるガジェット。 ポケットに入れた宝物… ハリー・ポッターでもよく似た展開がありました。これって児童ファンタジー物の定番なんでしょうか? それともJ. K. ローリングのトールキンへのオマージュ?


● あのお人好しのビルボが冒険の旅を続けるうちに、すっかりたくましくなりました。

“Well, are you alive or are you dead?” asked Bilbo quite crossly. Perhaps he had forgotten that he had had at least one good meal more than the dwarves, and also the use of his arms and legs, not to speak of a greater allowance of air. “Are you still in prison, or are you free? If you want food, and if you want to go on with this silly adventure—it’s yours after all and not mine—you had better slap your arms and rub your legs and try and help me get the others out while there is a chance!”


● ここからはかなりのネタバレ。 未読の良い子のみんなは決して見ないでね。

戦いが終わって主人公のビルボが帰途に着く描写が良いですね。 これが映画だったら、ほかの物の怪達との戦いのシーンがクライマックスとなり、その後すぐにエンドの字幕となるところですがこのお話では少し違います。 徐々に普通の暮らしに戻っていく、そんな余韻を残す感じです。 ホビットの村に帰ってきたビルボは、村人達にとって冒険を終えた勇者として知られるわけでもなく讃えられるわけでもありません。(冒険の旅に出ている間に亡くなったと思われていて、いとこに家財道具一式を競売にかけられているぐらいでした) ただの変わり者として周りのホビットたちからは距離を置かれます。 でもビルボはそんなこと、まったく気にしません。 冒険が彼を大きく成長させたのは事実ですし、彼はまた平穏な昔の暮らしに満足して戻っていったのでした。

● 冒険の旅から懐かしの我が家に帰ってきたビルボの家の中。 この挿絵、確かトールキン自身のペンによるものだったと思います。線画、線描画っていうのでしょうか。 味があります。
f:id:hearthlife:20180319150027j:plain



それにしても、自分勝手なドワーフ達に連れ出され、ドラゴンと戦ったビルボ。(実際にドラゴンを仕留めたのは別人。 弓の勇者。) 本作は名作との評判をよく聞きますが、後に友情が育まれるとはいえ、どうもドワーフ達の身勝手さとビルボの人の良さに納得がいかないのですが… こんな読み方であってるんでしょうか? このあたり感情移入できなかったので、長い旅のお話の途中、ちょっと中だれ気味になってしまいました。ファンタジーはちょっと苦手かな。

The Hobbit

The Hobbit

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Focal Point (Brian Tracy) - 「大切なことだけやりなさい」- 190冊目

ジャンル: 経済・ビジネス
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★★☆

類書は多くありますが、ビジネス本の中でぼくが最も影響を受けた本の一つです。
(邦題がダサいところが惜しい… )

Greg Mckeown 「Essentialism (エッセンシャル思考)」(21冊目に感想) と似た内容でしたが、この「Focal Point 」のインパクトの方が大きかったと感じました。「生産性」を主題にした本をいろいろと読んでみましたが、一冊選ぶとするならば、間違いなく本作でしょう。 原題はズバリ「焦点」。
(2001年発刊)


メモポイント

● ある原子力発電所で起きたトラブル。 現場の人たちが寄ってたかって調べたものの一向に原因が分からない。困り果ててこの分野のトップレベルの専門家を呼んだ。 彼はプラント内をいろいろと歩き回ったあげく、あるバルブにマーカーで「×」と印をつけ、ここを調べるように、と言って帰って行った。 果たして原因はまさにそこにあり、部品を交換するとトラブルは即座に解決した。 後日、その専門家から目が飛び出るような一万ドルの高額請求書が届く。 感謝はしていたもののバルブにマークをつけるだけでこの額はあり得ない。 「よし、請求書の内訳を取り寄せよう」と工場長。 このリクエストに応じて彼から来た明細とは…

Some days later, the plant manager received a new invoice from the consultant. It said, "For placing `X' on gauge: $1.00. For knowing which gauge to place `X' on: $9,999."

この「xマーク」のエピソードはとても気に入っていて今でも折にふれよく思い出します。 著者はこのXマークこそFocal point(焦点)と述べています。真のプロフェッショナルの仕事とはこうあるべきだと思います。 これは単なる労働時間で成果を図るべきではなく、knowledge ベースでの頭脳労働のあるべき姿を端的に表しています。


● 知は力なり。 拘束時間で生産性は測れない。
In less than two generations, we have moved from the Industrial Age through the Service Age and into the Information Age. In the Information Age, knowledge has become the primary resource and the most valuable factor of production. We have moved from the Age of Manpower to the Age of Mind-power. In this new age, you are no longer rewarded for the hours you put in but for what you put into those hours.


● ビジネス本的ライフハック。 やる事リストのパワー。
Make a list of every single step of the task, or of your day, before you begin. Always work from a list. Think on paper. Working from a list keeps you on track and gives you a visual record of accomplishment. The very act of writing out a list and referring to it constantly should increase your productivity by at least 25 percent from the time you start doing it.


● あなたの名刺のタイトルが例え何と書いてあろうともそれは仮の姿。 あなたの本当の役職は「問題解決専門家」であると肝に命じること。
Your ability to solve problems largely determines your success and your income. This ability determines how far you go and how high you rise in life. No matter what the title on your business card, you can cross it off and write "Problem Solver." That's what you are. That's what you do, all day long. The only question is, "How good are you at problem solving?" Highly successful people solve big problems.
(中略)

トラブルが発生したならば、怒ってみたり人の責任を問い質したり言い訳を考えるのではなく、ひたすら解決策を見つけようとするトラブルシューターとなるべきだ。 その普段の姿勢があなたをプロフェッショナルとして更なる高みに押し上げるのである。
The key to becoming an excellent problem solver is to think and talk about possible solutions most of the time. Whenever something goes wrong, resist the temptation to become angry, blame others, or make excuses. Instead, ask questions like, "What's the solution? What do we do now? What is the next step? How do we solve this problem? How do we limit the damage? How can we prevent this from happening ing again? Where do we go from here?" The good news is that the more you focus on solutions, the better you become at discovering even better and more complex plex solutions. You become more effective and creative in everything you do by focusing on solutions most of the time. Your mind functions at a higher level.

● 本を読むことは最も効率の良い「投資」活動。
The three keys to growth orientation are simple. First, read one hour or more each day in your chosen field. The highest-paid people in America read two to three hours each day to keep current and improve their minds. But if you read only one hour per day from a good book that helps you to be better at your job, that would be enough.


● 質問や頼まれごとに即座に応えるだけで、ゆっくりと対応する人よりもあなたの株はグッと上がる。 スピード対応はそれだけでリャンハンぐらいの役がある、そんな感じです。 これはホントに日々、実感しています。
If you act fast when they have a need or a question, they automatically assume that your work is better and of higher value than that of someone who moves slowly. By moving fast, you gain a competitive edge.



で、今までぼくが読んだビジネス本の中でオールタイムのオススメ3冊は以下の通りです。

● Dale Carnegie 「How to Win Friends and Influence People (人を動かす)」(34冊目)
人の心を理解するために。 この邦題の「上から目線」の感じはあまり好きじゃないんですが、内容は的を得ているとおもいます。これは本当に目ウロコ本! 人間関係で悩んでいる方には凡百の類似本を読むよりもこれ一冊で十分。


● Ken Segall 「Insanely Simple (シンク シンプル)」(52冊目)
「病的なほどシンプルであれ」とのスティーブ・ジョブズのビジネスセンス。シンプル=パワフルを体現しているスゴイ本。これはもうアートでしょう。


● そして本作「Focal Point」
自分の限られた時間や体力等の資源を何に傾けるか。生産性を高めるとは 最も大事なポイントを押さえる事。最小投資による最大便益。


ご興味ある方はぜひ手にしてみて下さい。 後悔させませんよ!!

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