hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

Two Bottles of Relish (Lord Dunsany) - 「二壜のソース」- 283冊目

ジャンル: 小説(ミステリー)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★☆☆☆

 この本は短編集なのですが、中でもよく知られている話は表題作「二壜のソース」でしょう。 小学生の頃に読んだ江戸川乱歩の推理短編集で出会った話です。単純なストーリーなのですが、ホームズで育った自分としては推理小説としてはずいぶん変わったオチで妙に印象に残ったのを覚えています。「世にも奇妙な」系とでも言うんでしょうか。ラストのページのセリフが上手いので記憶に残る短編になったんでしょうかね。 Kindleでぶらぶらと本を物色していたら、この懐かしい本に再会し、思わずポチりとしました。(でも表題作以外はイマイチかな)
(1952年 発刊)


メモポイント

  • 表題作の短編「ニ壜のソース」に登場する名探偵がリンリー氏、そしてワトソン役はステーキソースの訪問販売するセールスマンのスメザーズ。 二人のコンビは警察の依頼により消息を絶った若い女性の行方を探している。 オチを言うとまずいので少し前のフレーズを抜粋。レイザーラモンRGのアルアル歌みたいに、もう中盤あたりでほとんどオチが分かっているのを、引っ張るよねー、という感じ。

He wouldn’t tell me. ‘There are tales,’ he said, ‘that one never wants to hear.’ That’s true enough. I wish I’d never heard this one. I never did actually. But I guessed it from Linley’s last words to Inspector Ulton, the only ones that I overheard. And perhaps this is the point at which to stop reading my story, so that you don’t guess it too; even if you think you want murder stories.


 この表題作の「二壜のソース」の話があまりにも有名(激賞した乱歩のおかげ)だったので、このお話がホームズ、ワトソン系の名コンビ推理短編集の連作として成立していたとは知りませんでした。この話に登場する犯人もあれっきりの読み切りだと思ったら、結構、悪の総領のモリアーティチックに何度も登場してくるし… ショートショートのように一話だけの話かと思ってました。

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