hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Xは、hearth@洋書&映画)

The Green Mile (Stephen King) - 「グリーンマイル」- 65冊目

ジャンル: 小説(ホラー)
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆

   ある日、死刑囚として刑務所に送られてきた純粋無垢な大男、ジョン・コーフィ。  看守のポールにはこの男が双子の少女を強姦殺人したとはどうしても思えない。  やがて、心優しいコーフィはキリストの再来の様に刑務所の中で不思議な奇跡を行い始める…   
   表題の「グリーン・マイル」とは囚房から電気椅子の部屋に至るまでの緑色の廊下の事だそうだが、最期にコーフィはこのグリーンマイルを歩く事になるのだろうか!  (1997年発刊)


メモポイント

●  少しネタバレ気味なので注意。  
 無実を信じて死刑執行の前に脱獄を勧める看守のポール(コーフィはボスと呼んでいる)に対して、世の中の苦しみを自分の苦しみとして敏感に感じ取ってしまうコーフィが自分の不思議な能力に疲れたと答えるシーン。まさに救世主の苦悩を表している。

“I’m rightly tired of the pain I hear and feel, boss. I’m tired of bein on the road, lonely as a robin in the rain. Not never havin no buddy to go on with or tell me where we’s comin from or goin to or why. I’m tired of people bein ugly to each other. It feels like pieces of glass in my head. I’m tired of all the times I’ve wanted to help and couldn’t. I’m tired of bein in the dark. Mostly it’s the pain. There’s too much. If I could end it, I would. But I can’t.”

   ラストのポールの言葉が重い。十字架を背負った人のイメージが浮かんだ。   同名の映画も感動的だったけれど、スティーブン・キングの刑務所ものであれば、原作・映画のどちらも「刑務所のリタ・ヘイワース」(「ショーシャンクの空に」の原作) のほうが好みかな。   アンディ・デュフレーンは僕の永遠のヒーローです。

The Green Mile (English Edition)

The Green Mile (English Edition)