ジャンル: 経済・ビジネス
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆
ひと言で言うと、「今日の勝ち組は明日の負け組。 今の自分の優位な地位を失うのが怖いので世間が変わっている事に薄々気づいていてもビビって挑戦できないから。」という趣旨。 クレイトン・クリステンセンによるあまりにも有名な経営学書。(1997年発刊)
Disruptive innovation (破壊的イノベーション)を行うには、既存の方法にとらわれているとダメ。 ではどうして業界リーダーは破壊的なイノベーションを起こせないのか? それは、過去の成功事例に囚われている会社が、わざわざリスクを取ってまで新しい挑戦をしない(つまりこれがジレンマ)ということを多くの例(今は殆ど残っていないハードディスクのメーカーなど。) を出して説明してしている。
現在の勝者である業界リーダーがいかにも好みそうな教科書通りの理想的な経営学から導き出される経営手法がある。(今の客のニーズに応える、リサーチする、利益率〇〇%以上の商品しか発売しない、等々)。 これでは思い切った挑戦ができず、結局は他のニッチな分野からヒョイと出てきた破壊的イノベーションには勝てず、徐々に業界リーダーの地位を失なっていく。
とても難しい舵取りだけど著者はあるヒントを出している。以下抜粋。
1. Give responsibility for disruptive technologies to organizations whose customers need them so that resources will flow to them.
2. Set up a separate organization small enough to get excited by small gains.
3. Plan for failure. Don’t bet all your resources on being right the first time. Think of your initial efforts at commercializing a disruptive technology as learning opportunities. Make revisions as you gather data.
4. Don’t count on breakthroughs. Move ahead early and find the market for the current attributes of the technology. You will find it outside the current mainstream market. You will also find that the attributes that make disruptive technologies unattractive to mainstream markets are the attributes on which the new markets will be built.
- 作者: Clayton Christensen
- 出版社/メーカー: Harvard Business Review Press
- 発売日: 2015/12/15
- メディア: Kindle版
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