ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度:★★☆
オススメ度: ★★★☆☆
脳活力アップをうたう本は、洋の東西を問わず大体似たような事が書かれてますな。 最近の脳科学に関する実験結果にある程度は基づいているはずなので、まあ当然なんだろうけど。
本作は副題に「60 Tips, Tricks and Games to Take Your Mind to Next Level 」とある。 脳を活性化させる(と思われる)60個のコツをロンさんヘイルさんオシドリ夫婦コンビで紹介している。 まあひと言でいうとメンタルスキル向上に特化した脳科学的ライフハック本。 こういう事を実行していくとスマートになれますよ、と丁寧に説明してくれている。 結構、面白かったけど、ちょっとお高いし目ウロコ本とまでは言えないかなー。 (2011年発刊)
メモポイント
● Hack 53: Train Your Fluid Intelligence
(流動性知能を鍛える)
「The Overflowing Brain」(74冊目)紹介の際にも触れたが、ワーキングメモリー(短期記憶)を鍛えることが流動性知能のアップに繋がる。 退屈なトレーニングだけど効果はバツグンだ、とのこと。 n-backトレーニングの事も紹介されている。
Learn about a task you can perform online that can increase your intelligence by exercising your working memory. It may not be exciting, but it's highly effective.
(snip)
in 2008, a study released by Susanne Jaeggi and others offered evidence that something called an n-back task, or what is commonly referred to as dual n-back, could possibly improve fluid intelligence and working memory.1 (Working memory is the ability to hold information in your mind that you need to perform complex tasks.)
ちなみに和書で築山節さんが書いた「脳が冴える15の習慣」にも結構似た事が書かれており分かりやすくて面白かった! この本の紹介になってしまうけど特に印象に残ったのは「集中力を上げる方法」の話。 脳の基本回転数を上げようと思っても、気合いを入れるだけではそもそもムリ。ではどうするか? それは時間を制約する事で負荷をかければよい。 仕事量は一定でも時間を制限する、つまり「何時までにこれを全てやる」等の計測可能な目標を設定して負荷をかける事で、「距離(仕事量)÷時間=速さ(脳の回転スピード)」を向上する事ができるのだ。
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
- メディア:
- この商品を含むブログを見る