hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (Twitter: @hearth2016)

Big Bang (Simon Singh) - 「ビッグバン宇宙論」- 206冊目

ジャンル: サイエンス・ロジック
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★★☆

サイモン・シン 科学啓蒙書シリーズ3作目は「Big Bang」です。 本当に彼の著作にはハズレがありません。 天文学の歴史を紐解きつつ、教科書のように単に知識を並べるのではなく、「なぜそうなるのか」について分かりやすく、かつドラマチックに展開してみせる手法は「Fermat’s Last Theorem」(197冊目)、「The Code Book」(199冊目) 同様にキレ味鮮やか、サスガです。 ガリレオが、ハッブルが、アインシュタインが、生身の人間として生き生きと動き回る!
(2004年発刊)


ご存知の通り、天動説はコペルニクスが唱えた地動説によって覆されましが、その地動説でさえ現代科学の視点から見れば完璧なものではありません。 科学の進歩とは仮説検証の歴史そのものであり、完成形というものがあるわけではなく、少なくとも現時点においては最も確からしい、という事が言えるに過ぎません。 新たな事実が発見されるたびにその事象に対して最も辻褄があうような理論が構築されていく、その繰り返しの歴史が本書にも数多くの例として記されています。

全体の展開や雰囲気はちょっとCarl Saganの「Cosmos」(192冊目)に似ていますが、本作の方がドラマチックに描かれており、グッと引き込まれてしまいます。サイモン・シンのこの三部作を超える科学書には(個人的には)今のところ出会っていません。 彼は科学とはカッコいいものだと教えてくれる伝道者そのものですね。

ちなみに、ビッグバンのネーミングですが、このビッグバン理論の反対派であるフレッド・ホイル自身が大ボラ話として名付けたんだそうな。揶揄して付けた名前が市民権を得るなんて驚いたことでしょう。(本人は生涯、ビッグバン理論を認めなかったそうですが…)

Big Bang: The Most Important Scientific Discovery of All Time and Why You Need to Know About It

Big Bang: The Most Important Scientific Discovery of All Time and Why You Need to Know About It

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