ジャンル: ノンフィクション
英語難易度: ★★☆
オススメ度: ★★★☆☆
ヴィクトール・フランクルの名著「夜と霧」の英訳書。 (1946年発刊) 元々の原題は「それでも人生にイエスと言う」との意味だそうだ。 ナチスによってユダヤ人強制収容所に収監された著者はその極限状態においても「生きる意味」という光を見出した。
メモポイント
● 「生きるという事は、フロイドの説くように快楽を求めることでもなく、アドラーが説くように権力を求める事でもない。 生きるという事は生きる意味を探すという事である。」序文より。
● 恐るべき環境に置かれて、あなたの全ての自由が奪われたとしても、たった一つ奪う事ができないものがある。 それはその環境に対してあなたがどのように反応するかという選択の自由である。 我々には、人生に起こる様々な出来事をコントロールする事はできないが、その起きた事に対してどのように感じて、どのように行動するかは自分で決める事ができるのである。
● この様な極限状況に置かれても、人はそこにたとえ僅かでもユーモアのセンスを見出せるという事に彼は驚きと感動を覚えた。 ユーモアとは自分が自分であり続けるための闘いにおける「魂の武器」である。
● 明日は自分が死ぬかもしれない収容所の生活でも、他者を気にかけ、自分の持つ最後のパンのカケラを人に与えている人がいた。 もちろんそれは数人ではあったものの確かにそういう人々は存在した。 それは、どんなに過酷な環境にあっても人の心の美しさまでは奪うことができない事の証しである。
最低最悪の状況に置かれても、そこに希望を見出す人がいる。 それはまるでアンディ・デュフレーンの様に。
- 作者: Viktor E. Frankl
- 出版社/メーカー: Beacon Press
- 発売日: 2006/06/01
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