hearthのお気楽洋書ブログ

洋書読みの洋書知らず。永遠の初心者。 まったりとkindleで多読記録を更新中 (ツイッターは、hearth@洋書&映画)

100 Tricks to Appear Smart in Meetings (Sarah Cooper) - 「会議でスマートに見せる100の方法」- 248冊目

ジャンル:  その他
英語難易度: ★☆☆
オススメ度: ★★★☆☆

 「地獄のミサワ」のキャラクターみたいなのがいっぱい。 むかし流行ったホイチョイの「見栄講座」みたいなバカバカしさですが、ちょっと仕事で疲れてくると、こんな他愛もない本が沁みてくるんですよね。 作者は外資系IT企業での勤務経歴の持ち主だそうですが、彼女の観察眼がとても優れているのが良く分かります。 そしてその醒めたシニカルな笑いの奥に見えてくるのは、作者が経験したであろうガラスの天井への苛立ちと、ほんのちょっぴりの愛情も。 可愛げのないイラストもナンシー関の一言付き消しゴムスタンプを彷彿とさせます。 秀逸です。
(2016年発刊)


メモポイント
⚫︎  私も外資系企業で働いた経験があるのですが、実際にこんな事している人なんて…、いっぱいいました。 ホントに大真面目でそんな事する人達がいるんですよね。この「外資しぐさ」は欧米企業で共通なんでしょうかね。
  ミーティング中に立ち上がって、部屋の隅に準備されたドーナツを手にして、コーヒーにミルクを入れてかき混ぜつつ、歩きながらプレゼンターに質問する人。 「せわしないヤツやなー、何をカッコつけとるねん」と思いながら見てました。 でもよく考えるとまったく意味の無い行動ではなかったりします。 本当にヤバいのは上っ面の形だけを真似する人達って事なんでしょうね。

特にこんなのはよく目にしました。

  • If someone says, ‘About 25 per cent of all users click on this button,’ jump in with, ‘So about one in four,’ and make a note of it. Everyone will nod their heads in agreement, secretly impressed and envious of your quick maths skills.

単にパーセンテージを分数にするだけ。概数をイメージで押さえる。

Always bring a notepad with you. Your rejection of technology will be revered.

ノートに手文字で書く。 ローテクが尊敬される。 いちいちPCに打つ時間はないから。

‘Let me just repeat that,’ and repeat exactly what he just said, but very, very slowly.

演技過多

‘Sorry, could you go back a slide?’ They’re the seven words no presenter wants to hear. It doesn’t matter where in the presentation you shout this out; it’ll immediately make you look like you’re paying closer attention than everyone else is, because clearly they missed the thing that you’re about to brilliantly point out. Don’t have anything to point out? Just stare silently for several seconds, then say, ‘OK, let’s move on.’

これも本当によくあります。プレゼンやってる本人はドキッとします。心臓に良くない。


⚫︎  表情で伝える意思表示のイラストの章は、どんどん脱線していきます。「誰かオナラしたー?」や「そのホワイトボードに使ってるの、油性マジックじゃない?」まである。 何やねん、それ。



  実際にこの通りの事を、日本人のいる会議でやったら、いろんな意味で有名人になれそうですね。 初めは相手にオッと思わせる事ができたとしても、後で中身が無いことがバレたときの恥ずかしさといえば、いたたまれなくなるでしょう。 自分にとってはアルアル探検隊なお話。 オススメ本とは言えませんが、個人的にはこんなジョーク本が大好きです。

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